2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
◆この回も素晴らしい。憎しみで満ちた心の襞にかくれ圧縮されていた、「古き良き記憶」の爆発的な奔流! 目くるめく映像とリリカルな音楽で素晴らしい酩酊感。その後に訪れる絶望。 ◆話の構図自体は、古典的な「継子イジメ」けれども、しいたげられ利用され…
◆「学校生活と、民間軍事組織の仕事の両立」・・・みたいな「極めて不自然なところ」に、突っ込みを入れて(無理矢理にでも!)説明しようとしない脚本は、どーも私が初代マクロスに感じていた面白さとは全く違うところで勝負しようとしている・・・ってこと…
◆一芝居うって、敵方のエージェント、ニセの弟ロロを猫なで声で籠絡した後のルルーシュの、本日の名セリフ。 「ふはははは、ナナリーがいるべきところを奪い取ったニセモノめ!散々使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやるっ」 ◇素晴らしくシンプルでキュー…
◆この回、いよいよ明確になったこのシリーズの物語的な背骨。なんと80過ぎの「ハル爺」の生き甲斐探し! 何というか、スポンサーをだまくらかしたクリエイター達の傍若無人ぶりが爽快すぎて、なんだか見ていて無性に嬉しくなり、笑みがこぼれて仕方がなか…
たった20日ぶりぐらいに宮益坂をあるいていたら、戦前、あるいは戦後すぐの質素な木造商店といった趣きで、すっかりギラギラ脂ぎった街にかわっちゃった渋谷のなかの心のオアシス、いつも見ると安心していた小川はかり店が更地に・・・・・ もうずっと営業…
◆素晴らしい。全編通して、はずむように元気で愛らしい饒舌な女の子を、楽しく魅力的に生き生きと描き、その上でもたらされるあっけない「黙する存在」への変容。 ・・・シビレタ。この回は、あらゆる意味でツボに入りましたよう。 ◆愛する男のために密航す…
◇上手い。 一気に日常を逸脱した闘争の物語になるのかと思いきや、第一シリーズの魅力でもあったのんきな学園生活編をキチンとフォロー。 生徒の記憶操作までして構築した大袈裟な「ルルーシュ監視網」を如何に出し抜くかというハードルの設定もばっちりで、…
◆シェリル姉さんの強力な自己愛と、それゆえの根性エネルギーを象徴的に配置し、それに当てられた主人公のアルトとランカが、自分の運命について自覚的な選択を行うというシナリオ。 「落ち着かないわねえ・・自分の運命が人任せってのは。」(シェリル) 「…
◆・・・・・これは、ひどい。露骨なパンチラの洪水・・・。 私、最近かまびすしい青少年への影響がどうの、性倫理がどうのと言う気はさらさらありませんが、何故「日本テレビ」という全国ネットの希有な放送媒体で、メディアとしての正気を疑うようなことを…
・シリーズ構成:藤咲淳一 ・監督:古橋一浩 ・原作:プロダクションアイジー/士郎正宗 ◆こ・・・これは、もしや、年老いて思い通りにならなくなったカラダに絶望とやがてあきらめを感じている男が、電脳空間でヒーロー的活躍をする話? やっぱり、この回の…
◆皇帝の両目、ロロの右目と、ギアスの力がインフレしてます。 ◇それにしても、今まで不可逆として描かれてきたギアスの力が、ルルーシュにかけられた皇帝のギアスに限って簡単に解除されたのが解せないな。 とすると、このゼロ復活の事態すら、若本皇帝の手…
・監督&シリーズ構成:湯浅政明 ◇シビレタ。超好み。 ◆たぶん手塚治虫に源泉を発する、「可愛らしくデザインされた漫画的なキャラ」に加えられる「グロテスクなディテールとメタモルフォーゼ」をビジュアルイメージの前面に押し出した作品。 しかも、電脳化…
◆この回の見どころは、ロボの手に握られた女の子が、ロボの手がもげたために、空中に放り出されてしまったのを助けるところかしら。 ◇たぶん、初代マクロス第2話のオマージュなのだけど、ロボの尾翼を動かしたり、足のスラスターをふかせてみたりのデティー…
◆私はこのシリーズの原作の小原愼司さんの初期作品の「菫画報」が大好きで、そこに描かれたシニカルでマニアックで天然ボケ、そして奔放で女王様然として強気なスミレさんを中心にした、弱気な男共の群れなす牧歌的で、主流をどこか外れた感じが漂う、ゆるー…
・監督:谷口悟郎 ・副監督:村田和也 ・シリーズ構成:大河内一楼 ・副シリーズ構成:吉野弘幸 ◆第一期の時も見ていて思っていたのだけど、話は確かに面白い。ケレンを全面に押し出し、徹底的にメリハリをつけた物語は、毎回必ず見せ場があって強力な引きが…
◆台風の接近する空模様を思いっきりデフォルメした「異界」的舞台描写に、なかなかの疾走感ある物語運び。 今までの抑制しすぎの平板な語り口をバネに、いよいよ伏線を貫いて物語的な爆発が!と、絶賛しようとおもったら・・・・・ええっ、えーっ・・・最終…
◆この回も、話とポイントの構図はほぼ原作に忠実。それを動画的、音的に膨らませる手管が毎度の如く素晴らしい・・・が。 ◆Aパートの奈美ちゃんの「全力を出した」ビジュアルが、湖川キャラっぽくて泣けた。 Bパートのありありサギ、Cパートの一見様お断り…
◇3話遅れ。 ◆ウルトラファイトのパロディに名を借りた人類進化ギャグがなかなか面白かった。 実写の背景とか撮影の貧弱さを絵的に表現するとギャートルズ的な原始時代的背景になるのですね。そこを逆手にとって、進化を語ってしまう意味不明な発想が素晴ら…
◆1話遅れ。 ◆この回は、実は次回予告が一番印象に残った。恒例の淡々とした衒学披露のナレーションが転調して、大ボリュームの登場人物たちの絶叫が重なる。意表を突かれたこともあったけど、結構コワイ。これは良かった。 ◆しかし、肝心の本編は、どーも冴…
◇2話遅れ。 ◆面白かった。突如、人生の終点に立ちつくす30代「男子」の茫然とした彷徨。身につまされちゃったな。秀作。 ◇しかし、コドモの頃の夢が現実として実を結び、劇的すぎる人生の最後にそのことに思い至って心静かに最後の時を迎える・・・・って…
・監督:菊池康仁 ・シリーズ構成:吉野弘幸 ・ストーリー構成:河森正治 ・総監督:河森正治 ◆たぶん、(自分が見ている中で)最も洗練された「コンピュータグラフィックスによってモデリングされたヒトガタロボ戦」の演出技術を持つサテライトの、(第一話…
◇最終回。 ◆剣道部を中心とした学生生活のなかで、みんないろんな経験をしてすこうしずつ成長したよ・・・というささやかに、そして爽やかに閉じる最終回。 劇的なドラマがない、このノリはやっぱり倉田脚本のひとつの真骨頂。心がやすまります。良かった。 …
◇2話遅れ。 ◆父親が石段から突き落とされて意識不明となり、母からも見捨てられた都が大神拝霊会に取り込まれる話。 頼るべき庇護者のいないコドモの寄る辺無い状況が、個人的にはツボ。 ◇心ならずも、宗教家に庇護されていく都を、言葉無く見送る太郎。彼…
◇3話遅れ。(どころか、放送はおわっちゃったか。) ◇佐藤監督らしい「空想の、明るく端正で明朗な学生生活のノリ」が、50年の時を越えた死と接続するギャップを狙った様な気もするけど、尺が足りなくて、両方とも中途半端になっちゃっているような・・・…