■RD 潜脳調査室03リダイブ−identity−s藤咲淳一c&d河野利幸g近藤圭一

◆この回、いよいよ明確になったこのシリーズの物語的な背骨。なんと80過ぎの「ハル爺」の生き甲斐探し!
何というか、スポンサーをだまくらかしたクリエイター達の傍若無人ぶりが爽快すぎて、なんだか見ていて無性に嬉しくなり、笑みがこぼれて仕方がなかった。一体誰が首謀者なんだ。


◇これだったら、(この回は無かったけど)媚びるようなパンチラも許せちゃう。主人公のハル爺に寄り添う少女の「添え物感」も納得いくところ。


◇特に、見事騙されたドコモ様におかれましてはご愁傷様としか言いようがない(D.N.ドリームパートナーズは、ドコモとNTVの出資。あらためてWikiを見ると悉く出資コンテンツと設立意図との乖離がすごくて、「騙されまくり感」がハンパじゃない。ドコモ様はこの出資組合に50億突っ込んでいる模様・・・・)。
あと、番組最後の、携帯のカメラで番組画面の写真を撮って送ろう!見たいな企画の痛々しさが、凄まじいなあ。
企画とスポンサー様のもくろみのギャップが凄まじすぎて感動した。


◆ところで、この回
「「メタリアル」は人間の記憶や意識を情報化し、外部から受ける刺激を正確にフィードバックさせた観測システムとして設計されました。」
と説明される電脳空間「メタリアル」を、「深海ダイビング」そのものとして迷うことなく演出する意図がよくわからないす。


◇ねっとりとからみつく海水の比喩は、むしろ摩擦ゼロをイメージする電脳空間と対極に位置する気がする。
今後、この辺りの腑に落ちる理屈は開示されるんだろーか。


◇また、深海に比定される大深度の電脳空間に潜って溺れたヒトは、何をしていたのか気になって仕方がないけど、追々語られるのでしょう。


◆あと、義体化して20代の若作りだけど、実は82歳のクシマ部長。
80歳なのに「部長」ってところに、何だか微妙に哀愁を感じてしまったのは、私だけでしょーか。
あー、彼の背景に、人生長すぎて苦労しまくる一般大衆が目にちらついて仕方がない。こころの病気かも。