■桜蘭高校ホスト部11お兄ちゃまは王子様s榎戸洋司c石平信司d松尾慎g斎藤英子

あはは、バカすぎる。特にBパートのタマキ先輩が、マネキンを心の目でハルヒさんに比定するところの、大げさな演出が爆笑。
画面設計とギャグの切れ味が素晴らしい。


ところで、猫澤先輩が、なんだか、もはやSFとか伝奇の領域の人物設定のような気がするのに、そこをスルーして、ただの変な人として扱っていて、少々違和感を感じたのだけども、ワタクシ、もしかて、この作品世界を理解していなってことですか。
考えてみれば、回転する舞台に乗って登場するレンゲさんとか、そういう世界ですからね。金持ち学校だって、ホスト部だって、「面白ければ何でもありのギャグ世界」を彩る要素ってことですかね。


あと、野暮な話ですが、ギャグとしては狭い世界で閉じている感触が・・・。ある意味、自分の部屋を一歩も出ていない印象がするかな。本棚にあるマンガとフィクション。猫澤先輩のキャラクター設計からそんなことを思ってしまいました。
面白いければ、そんなことどうでもいいんですけどね。


ところで、霧美ちゃんの名前、ハルヒさんが「切り身」と連想するもんだから、とうとう最後まで、切り身から離れられませんでした。鮭の切り身の絵が・・・・・
「切り身」から「刺し身」へ、ハルヒさんの連想が、淡々とズレていくところとか、ワラッタ。
面白かった。


◆◆以下メモ◆
・猫澤先輩の妹である、霧美ちゃんの声、どこかできいたことあるなーとおもっていたら、はれときどきぶたのたまちゃんだった。間宮くるみさんという方。
・「ぎゃくはーれむ、ぎゃくはーれむだ」「しゅちにくりん」・・・・・無邪気を装う平板なアクセントのつけかたの上手いこと。


・猫沢家のメイドと執事のノリがバカすぎて素晴らしい。
「この正反対の体質が生み出した悲劇性こそが、まさにお二人が猫沢家のロミジュリと呼ばれる所以なのでございます。」
ロミオとジュリエットって兄弟じゃないし、状況が大分ちがうんですが。」(ハルヒさん)
「存じております。これは、いまワタクシが思いついた素敵キャッチコピーにございます。よりドラマチックかとおもいまして」
「あー、そうですか。」(ハルヒさん)


・「もちろん私どもも、王子様モノの童話などでお嬢様をお慰めし続けて参りましたが、さすがにネタが尽き、最近では王子キャラの出て来る少女漫画にまでレパートリーを広げてみましたら・・・・これがすっかり夢中になられて。」
(「ぎゃくはーれむだ」「しゅちにくりん」「わーい、ここしゅちにくりんだー」)
「・・・原因は、このメイドか」(双子とか)


・「少女漫画で酒池肉林・・・それじゃ、刺し身ちゃんは・・・」(ハルヒさん)


・「それじゃ、このハルヒ人形に愛を語ってください。」・・・タマキ先輩が精神集中すると、宇宙が広がり、心の目が発動。大げさな銀河系を背負ってハルヒの水着を想像、爆笑したよ。
「あのー」(ハルヒさん)
「はああ、は、は、は、ハルヒ?・・・本物?何時の間に!」マネキン抱きしめてあわてるタマキ先輩。
「今日も部室の方に、霧美ちゃんがきているんですけど、・・・気色悪いことする暇があったら、霧美ちゃんの相手でも少しはしてくれませんかね」(ハルヒさん)