■桜蘭高校ホスト部22モリ先輩に弟子入り志願s榎戸洋司c&d安斎剛文g工藤裕加g補佐石田可奈

目つきが悪いヤクザの跡取りの1年生が、誰からも慕われず、むしろ恐れられていることを気に病み、同じく目つきが悪いが皆に慕われているモリ先輩に弟子入り志願をする話・・・・・・・・・・・なんだけど、劇中突っ込まれているように、この一瞬クローズアップされた前半のあと、後半モリ先輩は、(演出的、映像的にはフォローされているが)物語的にどーでもいいポジションにやっぱり落ち込んでいて可哀想やら、どうでもいいやら。


後半の「そんな誰からも好かれていないと思っている寂しがりやの拗ねものでも、その美質を見抜き、このうえなく好いている、身近な理解者がいたよ!」という、いろんなところでよく見られる定型展開はともかく、前半のテンポのいい無意味なギャグの連鎖が、密度が濃くてとても楽しかった。


やはりレンゲさんの独特な節の付けたセリフが聞き所。
「やっぱり、一般的には池田屋が余りに有名ですけれど、ワタクシとしては、鳥羽伏見後の北の大地に向かって、一人新選組を守り抜こうとする土方さんの哀愁漂う背中を想像するだけで・・・・・・ご飯三杯はいけますわーっ」


◆◆以下メモ◆◆
・冒頭、ホスト部の幕末コスプレ。
・私は昔から理解できないのだけど、「幕末志士」美青年幻想は、なんなんでしょう。
私の昔からのイメージは、碌に風呂にも入れず異臭を放ち、ギロギロした充血した目で、ヒトを押しのけてのし上がっていく我の強い、むしろ「むさいおっさん」達のイメージなんだよなー。そもそも、自分のイメージの源泉も謎ですが。


「でも、しらなかったなー。幕末コスプレって受けがいいんだ。」
「何言ってんの。基本中の基本でしょ。」「幕末大好き女子は想像以上におおいんだよ。特に新選組ね。」


・突然、障子に、長刀を突き立てるモリ先輩。
「毎回セリフが一言しかない上、ツークール目の後半だというのに見せ場のエピソードが少なくて、いらだつのはよく分かりますが!」


・子供の頃から極道の帝王学・・・・・・・「ああ」ではなく「あ”あ”」ってどんなそれ。
そして、期待通りに「ま」ではなく「ま”」ときて、ジャイアントロボの絵まで出して頂いて。


・徹頭徹尾、「みんなと缶蹴りがしたい」と無邪気に述べる極道のご子息の、素っ頓狂な意味不明さがいいアクセントだった。
ネコミミメイドコスプレさせられたり。子分に目撃されたり。


・「ラブリーアイテム」ハニー先輩・・・・


・ラストのハルヒさんの着替えにやられた・・・・・