■桜蘭高校ホスト部24そして鏡夜は出会ったs榎戸洋司c&d京田知己g小平佳幸

やっぱり、この回の魅力は、タマキ先輩の、「バカ殿様」という表現がぴったりくる過剰な天真爛漫さ。これが、冷徹&現実モードのキョウヤ先輩を戸惑わせたり、いらつかせたりする様が非常に面白かった。癒された。


さて、話は、タマキのホスト部設立計画という「くだらない計画」に、なぜ冷徹、そして徹底的に現実主義のキョウヤさんが乗ったのかとゆー、疑念のこたえる話。
答えは、タマキ先輩が、やっぱり「物語発生装置」でした。というところでしょうか。
「お前は馬鹿なのに、何故俺を見抜く」


つまり、「天真爛漫な言動と、おぼっちゃん育ちのおっとりした魅力。そして、決して真実を見誤らない洞察力を持つ、しかし、それでいて白痴に近い完璧な「バカ」」とゆー、神にも等しい(?)タマキ先輩の属性が、キョウヤ先輩のこころをとろかせたと。
「聞けば聞くほどそれらはくだらない計画だった。・・・けれど、こいつの世界を共有したら、何かコレまでとは違う風景が、オレにも見えてくるような、気がした。」


ところで、なぜ、タマキ先輩が「タマキ先輩」なのかという話は、決して語ってはいけない。このヒトは、物語的「天然モノ」、物語的ブラックボックスにしておかなくちゃ。この物語の中心、キモだもの。


◆◆以下メモ◆◆
・キョウヤ先輩の姉フユミさんに、むちゃくちゃ癒された。私も、(もし姉が居たら)姉に衣類をしまってもらったり、取り出してもらったりしながら、たわいのない話をしたいよー
・特に、「取り出した衣類をキチンと仕舞いきれなくなる」繰り返しギャグのところが、強烈な麻薬でした。私のガラでもない物言いをすると、「萌え狂いそうだった」
「・・あらやだ、キョウヤさんのお洋服を整理して差し上げようと思ったのに・・・えいっ、えいっ・・・入らないわー・・・えいっ・・・」(悔しそうなうめき声・・・・・・)


・ちなみに、この姉は、キョウヤ先輩を観測するポジションを振られています。いつもなんどきも、クールでつまらなさそうで打算的だったキョウヤが、タマキと出会って散々振り回されて文句を言いながらも、楽しそうな様子を見せているのを微笑んで見つめています。いいなー、うらやましいなー


・キョウヤ先輩の「金持ち跡継ぎコンプレックス」描写や、寄ってくる錚々たる身分の人達との金持ちの打算についての描写とか、なにより大げさなキョウヤの父親に、17話に引き続き爆笑。父親がやっぱりゲンドウだし。


・ピアノが上手いタマキ先輩。そのピアノを聞き、キョウヤの二人の兄も、姉もキョウヤ自身も泣くのでした。