■N・H・Kにようこそ!19青い鳥へようこそ!s西園悟c&d&g川畑えるきん

「人間!腹がへりゃあ、働くもんよ!」ですか・・・・
・・・・・やっぱりエンタテイメントですもんね。
ただしかし、Aパート最後の、取り返しのつかない歳月の果ての、無為の孤島に取り残されて、絶叫してむせび泣く様は、(私には)大ヒットだったんだけどなあ。


委員長が帰依していたマルチ商法が破綻し、大量の買い込んでいた商品の借金がなくなったり、引きこもりの兄が働きだしたり、うーん、非常にかるーい展開で、ガッカリ。(個人的な好みです。すみません。)
シビアな状況の表面だけをなでて、日常生活へ回帰不能の、ディープでダークな状況への踏み込みが甘いのはこのシリーズの特徴かも。


いわば、このシリーズは、「ダメ人間見本市」で、そういうコンセプトだから、いろいろなジャンルのダメ人間のさわりだけを紹介する。あんまり陰惨だと、見るヒトビトは自然に狭まるから、まあ、洒落で住む程度にしておいて、ダメ人間の社会復帰を描いて終わる。


ところで、この回の作画。
コレは個性なのか、時間が無くて十分仕上げることが出来なかったのか。すみません、若輩者の私には判断できませんでした。
Aパート冒頭の、わざと中割をしていないかのようなカタカタした動きとか、若干グラフィックに見えないこともない人物のフォルムなど、これは、作画監督の個性なのかなあ。だけど、あえてやっているとしたら、あんまり成功していないなーと思ってしまいました。ごめんなさい。


◆◆以下メモ◆◆
・委員長、父が死んだという状況で、自分の学費と生活費と、引きこもりの兄を養う為、稼ぎがいいバイトをする必業があったと語る。しかし、何故、コスプレ喫茶とかコスプレ居酒屋とか、そんな類のバイトばかりしているのだろーかと気になって仕方がない。


・それにつけても、委員長には、何故「兄を見捨てる」選択肢が浮上しなかったのか。個人的には、作劇上最も気になってしまった・・・・・ああ、オレはヒトデナシなのかなあ。


・それにつけても、この回、時間の経過感覚が少しヘンなカンジがした。演出的に制御しきれていない感じ。