■ブラックラグーンBLACK LAGOON13The Vampire Twins Comen_s&c片淵須直d下田久人g渡辺純子g協力立石聖

佳作を連発した1クール作品の、半年おいての第二期第一回。(話数表示は13話。)
私の視聴は、3話遅れぐらいでしょうか。
監督もスタッフも変更がないようで、非常に嬉しい。OPもEDもクオリティもそのまま。


さて、この回は、不穏な雰囲気が、静謐な画面の中ににじみ出るような演出で、ヨカッタ。
物語としては、(正体不明な殺人者に備える為に)酒場に行けば、用心のために誰もが拳銃を腰にぶらさげているとか、マフィア4大勢力の会合とか、子供の殺人者とか、至極マンガ的なんだけど、画面と音楽が落ち着いているので、まったく気にならない。


小出しにされる、悪魔的な双子の殺人狂の所行が、ダークな雰囲気を作り(双子それぞれの相方への呼びかけが夢を見ているようでとってもいいカンジ)、それに翻弄されるバラライカ女史のいらだちが、ベテラン小山茉美さんのドスの効いた名調子もあって、リアリティを付与しているってカンジでしょうか。
この回は、バラライカさんに尽きる気がした。


話は、誰も正体をつかめない謎の殺し屋が次々にバラライカ女史の配下を殺害。バラライカは全てを疑い、ロアナプラの4大勢力の拮抗に亀裂が入る。
謎の双子の幼少の殺し屋というところまで判明するが、誰が匿っているのか、何が目的なのかは謎のまま、バラライカは、最強の部隊を投入し、立ちふさがるモノを殲滅することを宣言する・・・・とゆー、カンジ。


◆◆以下メモ◆◆
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・ダッチの事務所で傍観者を決め込む一堂。
「この一ヶ月でもう、ロシアがらみの死体が五つならんでんだ。」(レヴィ)
「レヴィ、その情報はもう古いぜ。六個になっている。」(ダッチ)
「いずれにせよ、花火をぶちかまそうとしている奴らがいるのさ、ロック。いろんな勢力のバランスが、綱渡りのロープで逆立ちしているこの街でな。」(レヴィ)


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・ロアナプラの4大勢力の頭目の非常連絡会。頭ごなしにけんか腰なバラライカ小山茉美が素晴らしい!そして、その迫力から生まれる緊張感。
「また、一人殺されたわ。・・今度は会計士よ。ここは、ベイルート?それともモガデッシュ?」


・チャンが、自分の勢力も被害に遭っていることを告白するのを聞くと、バラライカはドスを効かせた素晴らしい声で、咆吼する。
「どういう事だ、チャン?・・・天秤を動かそうとしているモノがある。アブレイゴゥ!私を見ろ!」
「ああ・・・冗談はよしてくれバラライカ。・・・確かにあんたんところともめたことはあるが。・・手打ちは済んでいるはずじゃねえか。」(アブレイゴゥ)
「では、アブレイゴゥ、真犯人についてベロッキオに質問を。」
「ふざけんじゃねえ。フライフェイス。ウチだって、手配師がひとりやられてんだ。」(ベロッキオ)
「これで死体が九つ」
「チャン、・・・これは街のもんのしあざじゃねえ。ながれもん仕業だよ。・・・この街の仕組みをしらねえやつだ。」(ベロッキオ)


・外部のモノと断定するという見解を述べるチャンにバラライカが述べる。
「ふんっ、親睦会のつもりかい。ミスターチャン。お次はジンラミーでもやるのかね。・・・私が今日ここにきたのはな、我々の立場を明確にしておく為だ。・・・ホテルモスクワは、行く手を遮る全てを容赦しない。・・それを排撃し、そして撃滅する。親兄弟、必要ならば飼い犬までをも殺す。」



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・酒場でロック相手にレヴィが述べる。
「今のロアナプラは、ポップコーンだ。十分火が通って破裂するタイミングを待っているのさ。」



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・自分の手下の部下が襲撃された酒場を検分し、ポリスの捜査状況を効いた後。
「不愉快な男だ。・・・・しかし、ひどい失態だ。・・ツーマンセルで行動させておけば、私の兵は、やられることはないと思いこんでいた。」
「サハロフ達は虚をつかれたんですよ。大尉殿。まさか刺客が子供だとは。」
「バンジシールを思い出せ。敵の半分は、子供だった。・・・魂にも脂肪が付くものだ。我々の魂にもな。」


「もうやらせはせん。軍曹。・・・同士サハロフの命は、ガキどもの血で償わせて貰う。・・・憎悪を込めて、殺してやる。」


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・ラグーン号の面々は、この回ではひたすら傍観者。ダッチの事務所にて。
バラライカはビソトニキを動かすことを考えているよぅ。」(ダッチ)
「ビソトニキ?」(ロック)
「姉御のばぁか。街をひっくり返すつもりかよ。・・・・遊撃隊。連中のイワン語でビソトニキ。・・ホテルモスクワ以前からの姉御の子飼いの部下達のことさ。」(レヴィ)
「彼女を頭脳とし、全員が一個のキリングマシーンとして機能する。第三次世界大戦を戦えるだけの訓練を受けた・・・百戦錬磨のアフガン帰還兵たち・・・・」(ロック)