■仮面ライダーカブト49FINALs米村正二d石田秀範特撮d佛田洋アクションd宮崎剛

最終回。
◇異論はあるとおもいますが、爆笑の最終回。・・・もう、私には(この物語に関して)余計なモノは目に入らなくなった!悟った!
徹底的に痛めつけられて生死不明の主人公が、人類の危機に駆けつけるというカタルシスある(しかも超絶バカな)展開もあるし、神代さんが死んだあたりからのギャグ成分消滅のストレスが一挙に昇華されたカンジ。そもそものシリーズ前半の特徴、「真面目な手つきでドラマを語りながら、ギャグ的状況をあまり説明せずに織り交ぜる」手法で、先祖返りのように演出されているような気もしたかしら。


◇最大の爆笑ポイントは、天道くんが、全人類ネイティブ化電波を放送中の、放送スタジオのラスボス根岸さん達の前に現れたところ。
鉄塔にいる天道くんは、スタジオに手段不明で自分の演説「おばあちゃんが言っていた、世の中で覚えておかなければならない名前はただ一つ。」を伝達。
その後、電波鉄塔からダイブ。侵入経路不明で「全人類ネイティブ化装置」が安置されているスタジオに乱入し、一輪の花を放り投げ、茎が装置にぐさりと突き刺さって爆発・・・・・・このあたりの、畳みかけるようなバカな展開の連続にシビレタ!あー、オカシカッタ。笑いすぎたよう。
「夢やぶれた男には花一輪・・・その花とともに、天に昇るがいい」


その後の、天道の「それが天の道」演説も笑えて、非常によかったんではないでしょーか。


◇最後の締めは、合成映像のパリ。豆腐を持った天道が、合成のエッフェル塔の前を甚平を着て下駄で通り過ぎ、凱旋門の前で決めセリフをいうのだけど、このシーンの微妙な合成具合と、世界を救った天道にびっくりするフランス人の様子が、またバカな雰囲気を醸し出していて、非常に満足。
「オレは天の道を行き、全てを司る男・・・・天道総司だ。」


◇しかし・・・このシリーズで(ワタシ的に)最重要人物、矢車アニキはっ!一ショットの登場もなく、非常に納得いかないよう。せめて、白夜の異国で、やさぐれている雄姿を見たかったのだけど。(・・今思いついたのだけど、もしこのシーンがあった場合、合成だとなお爆笑できた気が・・・・・あー、もったいない。)


◆◆以下メモ◆◆
・しかし・・・「おばあちゃん」の正体が、一部しか明らかにされずに放置されてしまったよ。


・ライダーの変身する仕組みとか、虫ベルトバックルの存在原理(シリーズ前半は、悪徳に落ちたカゲヤマさんからライダーの資格をうばったり、虫の分際で倫理判定をしていたし)とか、各ライダーのベルトの入手経路など、相当な基本設定が放置されているような気がするのだけど、どーでもいいか。(どこか、私の知らないメディアで補完されているのかな。)


・とんぼライダーの風間さんが付け足しのように出演してこれも微妙にオカシカッタ。この人がまったく活躍しなかったのは、なにか理由があるのでしょうか。


・それにつけても、矢車アニキが・・・・しくしく。


・次のライダーが電車がテーマらしく、またバカそうで期待。バイクではなく電車に乗るの??うーん、想像もつかん。今度のベルトは、フェリカチップ内蔵でしょーか。