■仮面ライダーカブト46s井上敏樹d長石多可男特撮d佛田洋アクションd宮崎剛

ああ、哀悼神代剣って感じの話。
これまでの癒し系ボケのギャグキャラクターが逆バネに働いて、相当な喪失感。あたしゃ、完璧に製作者の狙いどおりにはまってしまいましたよ。・・・しくしく。
設定、物語、作劇的には、ギャグ以外に共感できるところが少ないシリーズなので、キャラクターの死に意味が見いだせず、余計悲しいな、という感じかも。


ワタシ的には、共感できない物語は脇に置いて、完全にネタシリーズとして楽しんできたんですが、ううう、ネタ視聴の落とし穴だよ。こうなってくるとネガティブ兄弟も危ない。
ただし、こういった未練を抱かせるキャラクターを創造したという意味では、作ったヒトビトは称賛しよう。そうか、キャラクターへの未練ってこういう事か。


ところで、最後のシークエンスは、演出としてずるい。ワームとして天道に倒されたはずの剣くんが、屋敷でじいやに看取られるとゆー最後。天道に倒されるシークエンスとの連続性を放棄して、ひたすら泣きに走る演出。しかも、しかもですよ!全盛期のギャグのイントネーションを紛れ込ませているし!泣かないわけにいかないじゃないですか!
「ぼっちゃま!」
「ねえ、じいや・・・」
「・・・なんで。ございましょ?」
「眠ってもいいっかなあ?」
「ええ、ええ、何も心配することはございません。・・・じいがずーっと、側にいますから。」
「ありがとお、じいや・・・」


うわーん。


◆◆以下メモ◆◆
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・天道が、ワームとして活動しているかに見える神代くんに告げる。
「子供の頃からずっと。・・・お前を見てきたヒトが言っていた。・・・・お前のことをよろしく頼む。望みを叶えてやってくれ・・・・と。」


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・神代くんの最後の呟き。仮構のデートシーンが背景にあって泣ける。
「ミサキーヌ。許してくれ。・・・一度でいい、最後に君とデートしたかった。・・・オレ、計画していたんだ。まず、お茶を飲んで、・・・・それから遊園地へ行って、・・・・そして、最高のクリスマスを。」


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・この回はギャグの片鱗もなし。
・そんな中で、ネガティブ兄弟ネタでは、矢車さんのヤサグレ演技を堪能。正面アップで目を泳がせたり、眉毛を動かしたりするこのヤサグレ演技がこの回の唯一の癒しポイントでしたよ。
「もう一度もとめてみるか。・・・光りを。」(矢車さん)
「行こう・・・アニキ!」(景山)