■仮面ライダーカブト42s米村正二d石田秀範特撮d佛田洋アクションd宮崎剛

いや、覚えてますとも。第7話で鮮烈な印象を残した、ひたすら高笑いし続ける豆腐屋のオヤジが再登場!今回は、ネガティブ兄弟+神代さんとそろい踏みして、無性に嬉しかったデス。


肝心のネガティブ兄弟コントは、この豆腐屋のおっちゃんと絡むところはともかく、シリアスに戦うべきシーンであっても、必ずオチが用意されてしまうキャラクター性が悲劇というか、喜劇というか、とにかく爆笑させてくれて素晴らしい。
この回は、前回あたりから登場しているワームの長髪メガネのボスにふっとばされて、兄弟そろって、そのままちり紙交換の車に・・・・・
締めは、豆腐対決を天道に忘れられて、寒風吹きすさぶ埠頭でうずくまり「・・・どうせオレなんか」と呟く矢車さんがキマッタ。


ところで、この回の神代さんは、なんでしょう、その無邪気なバカぶりに癒されるのを通り越して、発狂一歩手前の狂気を感じてしまった。
ネガティブ兄弟と一緒に吹っ飛ばされ、ゴミ箱に填って、泣きながら「オレはダメ人間においても頂点に立つ男・・・」と言っている様、「ネィティブの田所さんを曇りのない目で見なくちゃ」モードのミサキさんに、絶交状態を許されて、その背後で浮かれて小躍りしながら、筒から花を出したりして喜んでいる様。・・・あらゆるコミュニケーションを拒絶し、自らのファンタジーに自閉した孤独な不安定な精神!


このキャラクターに昔はあったプライドとか、貴族の物語は消滅し、残されたのはがらんどうな自我の抜け殻。全てを失って、もはや、このキャラクターに残されたドラマは悲劇しかなくて、その時を待ちつつ、ひたすら空虚な笑いを紡いでいる・・・・みたいな。
まあ、ギャグが過剰なだけかもしれないですけども。


◆◆以下メモ◆◆
・本筋は、田所さんを含むネイティブを人質にとったワームが、アンチミミック弾との交換を要求。それに応じようとしたZECTを、カガミンが、止めようとする話。


・なんだか、カガミン父が、カガミンとキャッチボールしたりして、まともな父親ぶりを発揮していて・・・・がっかり。カガミン父は、もっと不健全で異常なカンジでお願いしたいかも。(個人的希望・・・・)