■仮面ライダーカブト37s米村正二d長石多可男特撮d佛田洋アクションd宮崎剛

やー、相変わらず、ぶっ壊れた話でいやされるなー
特にこの回は、中学校が舞台で、その異化作用がものすごい。いい意味で、目眩がしてきたよ。


◇もはや、中学にナゼ、神代が転校してきて教室に座っているかなんて、米村さん、理屈考える気もないでしょう!
理屈を無意味の彼方に放擲したうえで、いつもの「おぼっちゃま」ギャグを当然のように繰り出してくる、この安定感、定番感が素晴らしい。。


しかも、ミサキさんを女教師に据え、生徒として喜んで「はいはいはいはいはいはい」と超嬉しげに手をあげて指して貰おうとする神代さんの無邪気を見ていると、もう、「純粋に感性だけで場面を見よ」とゆー、物語の神の声が聞こえてくるような・・・・・そんな気がしてきました。


◇あと、この回は、試験でいい成績がとりたいけど、クラスでビリの30番とゆー目も当てられない劣等女学生が登場。
いやー、休み時間に本を読んでいたりして文学少女っぽくて一見成績良さそう。授業をさぼりつつ、試験でいい点数を取る為には授業なんて受けている暇がないのよ!なんて言っていて、だけども劣等生とゆー訳のわからなさ。文学少女風にやさぐれて勉強をボイコットしているわけでもない。


神代さんといいこの少女といい、この無意味、無文脈の洪水は、ある意味浦沢義雄先生に近いものを感じてしまった・・・・・


◇あと、この少女が試験が良くなるお守りを効果がなかったと「なにがアタマの良くなるお守りよ!こんなもの!」と投げつけて割っているところに、「突如」ヤサグレた様子でカゲヤマさんがやって来て、割れたお守りを両手に拾って、じーっと見つめて、十分溜めた後に述べる。
「・・・それは、おれだぁ・・・・オレも粉々に砕けてしまった・・・・・・・」
・・・わははは、笑い死にするかとおもったよっ!あやしすぎるっ


そして、その後も、今度は割れたお守りを(接着剤かなんかでしょうか)直してじっと見つめているカゲヤマさん。・・・おもむろに歩み寄ってくるヤグルマさんから、そのお守りを隠して、おどおど述べる。
「あにき・・・・・・」
「相棒・・・。お前、いいことした・・・とかおもってんじゃないだろな。」
「・・・・・・」
「・・・俺たちみたいなろくでなしが・・・少しでも光りをつかもうなんて思うと・・・痛いしっぺ返しをくらうぞ。」
・・・もう、ほんとに、なんでこんなツボをついてくれるんですっ。素晴らしすぎます。
たかが女子中学生が放擲したお守り一つで、ここまでネガティブドラマつくっちまうこの兄弟は、ほんとーに素晴らしい。
あー、楽しー、堪能したー。