■ヤマトナデシコ七変化03ああ、懐かしの暗い青春sはるかc細田雅弘ワタナベシンイチd広嶋秀樹g三井寿総g佐久間康子

3話目にして(たぶん)わかった!コレは、ノリと勢いに任せた「無意味の洪水」で押し切るギャグなんだ。(これが原作どおりなのかどうかは済みません、知りませんが)カナリ、ワタシ好みのテイスト。
1話では、スナコさんの成長物語をギャグを交えてやるのかなーと、思っていたのだけど、2話目の自己主張の強い、猟奇的な性格付けで???と思い、3話目のBパートで漸く腑に落ちました。


この回のBパートの意味のなさは、まさに怒濤。突然、「美しい生き物」こと金髪青年が誘拐されて、ホストクラブ?秘密社交クラブ?に一同で女装して潜入するというだけでも十分脈略がないテキトーさなのに、ここからがすごい。
そのクラブで、スナコさんは、(この物語の登場人物に与えられたお題である「スナコさんをレディにする」という試みを完璧に無効にする)夜の女性的な如才の無さを発揮し、「美しいもの」が縛られているのをみると、逆上してSS将校っぽい姿で、チェーンソーを持って暴れまわるのでした・・・・・
そして、建物は(文字通り)崩壊するとゆー、浦沢脚本っぽい展開で非常に嬉しかった。


さらに、秘密クラブのオーナーが、実は、家主の大金持ちのおばさんの愛人だったとゆー、蛇足エピソードの脱力具合も気に入った。これは、毎回イベントがある度に、実は・・・・みたいな繰り返しギャグで段々面白さが増してくるんじゃないかな。


ところで、このおばさん、ヘリで強襲し、一撃離脱の登場ギャグをかましてくれて、このヒトもまたこの作品のカラーを象徴している気がする。意味不明な登場にみんなが茫然とする中、ヘリにぶら下がるはしごにしがみついて去っていったり、背中にしょったロケットで飛んでいった入りするんだよー


疲れ果てて弱っている時はやっぱり無意味に限るよう


◆◆以下メモ◆◆
・この回のスナコさんは、前回から一歩更に踏み込み、殺人者一歩手前・・・・
金髪青年恭平の暗殺計画を練ってそのノートが押収されたり、その「美しい死体」を想像して鼻血をまき散らしたり・・・・なんとまあ、ものすごいキャラクター設定だよ・・・まあ、コレも無意味に還元されているけれども。
「ひろしくん(人体模型)・・・ジョセフィーヌ(骸骨標本)・・・どう思う?やっぱり死なさなきゃ・・・・すぐ死なそうね・・・・くふふふふ・・・」


・Aパートの餓死寸前のスナコさんのカオが容赦なかった・・・
・キャラクターのエッジが立った無意味要員が、おばさんの他にも欲しいかも。