■ウルトラマンメビウス04傷だらけの絆s小林雄次d&特技d村石宏實

前回、「御子供様仕様」の物語でつまらない旨、記述したら、「御子様向け仕様御子様向け仕様で気に入らないこと全部語った気になってるって哀れですね。」と憐れまれたり、「そんなに気に入らなきゃとっとと見るのやめろよ文句しか言えないクズ」とか、罵倒されたり、散々書かれてしまいました。
なんだか、見るだに殺伐とした文章で、暗澹たるカンジがして、とっとと見るのをやめようかと思いましたが、ワタクシは、前作のマックスが好きだったし、街の破壊も見たいので、今回も見てみましたよ。特撮の魅力は物語だけではないと元々思ってますし。


(このお話の正しい視聴対象が、小学校、幼稚園であることを考えると、素直で正しい物語の組み立てなのでしょうが(故に、この文章は、製作者に対する言いがかりですね。それこそ「とっとと見るのをやめろ」という話だ。))・・この物語の組み立てで、冒頭の感想を抱かない訳にはいかないと、今回も思いました。マックスも出来の悪い回はあったけど、製作者の視聴想定対象が一回り以上下がったカンジは、否定できないと思います。特に、今回の脚本は、マックスで印象に残る秀作脚本をたくさん残した小林さんなのに。


きっと、シリーズの縛りのコンセプトとして、「素直でまっとうで捻くれていない物語、作家性も出さないし、偽善という概念を知る前のまっとうな正しい人間に向けて作ろう」という申し合わせ、つまり「仕様」があるのだとおもっちゃいますよ。
当方、視聴想定対象外ながら、捻くれた物語、偽善を暴く物語、善なる者が破滅する物語、ヒトとヒトが永久に分かり合えない物語、悪徳を一つの価値観として称賛する物語など、大いに捻くれた、葛藤溢れる物語が大好きなので。(じゃあ、「とっとと見るのをやめろ」という話なんですが、マックスが大豊作だっただけに未練がある。)


さて、この回は、前回不調だった街破壊の面では、ヨカッタ。Aパート、低い目線から見た林立した街に怪獣が立っているところとか、回転する怪獣のしっぽで破壊される、力の入ったビル爆発の5ショット連続とか。このあたり、中景あたりのビルの窓に、炎が映し込まれていたり、芸が細かいです。
あと、このシリーズの特徴として、作り込まれた破壊された焼け焦げたビルの廃墟の描写が多い様な気がする。これは非常に好みで、是非エスカレートしていって欲しいな。
歩道橋、駐車場、電話ボックスなど、地面の構造物の細かい情景へのこだわりは、マックスから引き継いでいてこれも堪能した。


ミクラスが出てきたけど・・・・・というカンジ。文句言うとまた、誰かにクズとか言われちゃうんでしょ。