■ウルトラマンマックス38地上壊滅の序曲s小中千昭d&特技d八木毅

なかなか、小中さんらしくてハードな話でいいじゃないですか。
最後の敵は、宇宙人でも、自然災害として現れる怪獣でもなく、言ってしまえば、人種間戦争だった・・・・・・・という展開。
この前編では、マックスに、「私は、同じ地球にすむ者同士の、この闘いに介入できない」と言わせているだけで、このテーマの全面展開はやってませんが、後編では、民族紛争、宗教戦争が燎原の火のように世界を覆っている現代を反映した脚本を期待してしまいますが・・・・どうでしょうねえ。偽善でお茶を濁した後編になりませんように。


この回は、冒頭の21エモンゴンスケみたいな機械獣が夜の町を蹂躙するシークエンスが非常に力が入っていて素晴らしい。特に、夜のビル爆発が、豪華でとってもいいです。街のミニチュアもネオンとか非常にこだわっていて楽しい。


あと、ミズキさん、マグマライザーみたいな装備のドリルマシンが、地下空洞に落っこちて、アタマ打って?死ぬという、何の役に立つでもない地味な死に方。
後編の展開がある程度読めてしまうところが、悲しいな。このまま死んだままで、是非、お子供様達にトラウマをのこして欲しいんだけど。(ワタクシのココロはケガレているので・・・)


◇以下メモ。
・「カイト、私はもうすぐ地球を去らねばならない」とマックスに言われて、「え”」と情けない声を出すカイトがイイ!
だけど、マックスに泣きすがって、ワタクシ解釈の30話「勇気を胸に」のカイトを突き詰めて欲しいんだけどなあ。脚本同じ小中さんなんだし。


・桜井おばさん言うところの「おしゃべり人形」「オート マトン」が全世界に告げる
「地上の人間達に宣告する。今すぐ地球を汚す戦争行為をやめよ。化石燃料を燃焼させる経済活動をやめよ。地球人類が地球大気を汚すことによってしか文明を築けないのなら、文明を捨てて退化せよ。今から30時間以内に地上の人類が全ての経済活動をやめねば、我々デロスは、バーサークシステムを起動し、全世界のダッシュ基地を破壊する。」
・デロスは、モホロビッチ不連続面の空間にいるんですって。


・手始めにデロスに破壊された、ポセイドン基地から脱出する二瓶さんが、みんな無事だ、わははははと笑っております。
・しかしなあ、30時間後に攻撃すると言われて、全世界で基地を放棄するUDFは、根性なしだな。こんなじゃ、マックスさんなきあと、地球は守れませんぜ。


・メカメカしさの魅力は捨てがたいが、今の時代、ドリルマシンってのはキツイかなあ。それで、50キロの地殻を掘削して到達するってのは。
・ドリルマシンのコクピットのミズキ隊員。照明の関係で、顔の筋肉が非常に目立って、女優さんには、ちょっと可哀想なライティングじゃないですか。しかし、やっぱり昔の方が演技上手かった様な気がする・・・・


・カイトの首ねっこつかんで、ねじ上げた劇中いうところの「サテライトバーサーク」が、あ〜るに出てきたバーサーカーみたいなデザインだとおもった。なんかの元ネタがあるのかな。
バーサークは、デロス一族を保護するシステムで稼働始めたら止められないんだってさ。


・UDFの基地を破壊して屹立した塔は、窒素と二酸化酸素を酸素に変換する機能をもっているそうです。8週間で地球の大気組成が太古の時代に変わるほどの高濃度酸素が発生。・・・・・確か酸素って濃いと爆発するんですよね。なんか、火をつけて爆発させれば全て解決な気が・・・・


・ところで、デロス一族は、地上の人間が地球の環境を変えてしまった為、オゾン層が破壊されて有害放射線が地中にまでとどいて、滅びようとしているそうですが、有害放射線って50キロの地下まで届くものなんでしょうか・・・・・