■舞-乙HIME不思議の谷のアリカs吉野弘幸c須永司dみなみやすひろg稲吉智重

なんというか、この作品のベースラインのお気楽モードで、この世界の中心にいる観察者について語られる回。この作品らしいといえばそうなんですが、シリアス展開の背後に控えて、世界の様子を観察し、世界の成り立ちとか非常に多くの情報を握っているキャラクターが、この人達なんですって。
こういう間抜けでのんきな二人が世界の行く末を握っている・・・・という所にカタルシスを感じる展開になるのかな。
緊張と憎悪でぴりぴりしているミドリさんたちアスワドと対をなす存在なので、バランスを取る意味もあるのかも。


しかし、舞ねえちゃんもミコトも出てきて、こうなってくると、ワタクシ的この物語の着地の必須条件として、前作のキャラクターと同じ姿形、ほぼ同じ人格、ほぼ同じ名前の人々が、ナゼ同時代に存在し、同じような関係性を持っているのかという所を、SF的にキレイに説得してくれることなんですが・・・・・・・なんかスルーされそうな気がするな。
マックス29話の「怪獣は何故現れるのか」ばりに、メタな構成を導入しても超オッケーなんですが、なんとかならんか。


◇以下メモ。
・冒頭、黒い谷の崖に落ちて、死にかけたナツキ学園長が見る巨大な影は、ブロッケン現象ですね。それほど、標高が高いところにミコトさんの住まいはあると。
・舞姉ちゃんがなんか人相が悪い気が。OPもそうですけど。


・舞姉ちゃんが、気合い入れてオトメの力を使っていると思いきや・・・料理してるってのが狙いすぎ。作って食べる料理が、餃子とラーメンというのが、なんというか。
・舞姉ちゃん、劇中でもマシロ様に突っ込まれてますが、「夢と恋に引き裂かれた伝説のオトメ」・・・・という、振りはどう落とし前つけるんでしょうか。というかわずか数年前で伝説もなにも・・・ってずっと思っていた。


・ロボ子、設定べらべらしゃべりすぎデス。自ら、「世界の行く末を見守るモノ」だなんて言っていてますね。
・ロボ子ミウの黒い谷につての解説。
「今は無きテクノロジーの聖地。オトメの技術も、あのハルモニウムもすべてがここで生まれました。いまでこそ、空間の狭間に存在する封じられた谷になっていますが・・・12王戦争で使われたハルモニウムの力で。」


・ロボ子、ニナちゃんがビントブルーム王家の血を引く、行方不明の王女であることを断言。また、アリカは、レナさんの娘だといってます。
しかし、ウォン少佐の認識ではレナさんの娘じゃないはずなんだけどなあ。この後になんか、もう一つの真相があるのか、このまんまか。


・ミコトさんは水晶の姫で、この世界を維持する為に厳重な制約をつけて生み出されたオトメだとロボ子言ってます。「乙式高次物質化能力」の原型となった純粋な「高次物質能力者」の最後の生き残りですって。


・ハルモニウムの発動って、巨大な魔神ニナが嵐を背負って暴れるだけってカンジでなんかなあ、おもしろくないなあ。


・ハルカさん「泥船にのったつもりで任せなさい」・・・・・