■ウルトラマンマックス35M32星雲のアダムとイブs藤川桂介d金子修介特技d鈴木健二

藤川桂介さんって、久しぶりにお名前を拝見したかも。この方も70歳を越えているはず。このシリーズは、ウルトラマンゆかりの人々総登場ってカンジになってますね。
しかし、素直な偽善に満ちたお話デ、オレにはだめデシタ。飯島敏宏さんほどの、ごった煮のバロックなパワーがあるわけでもなく、印象にはあんまり残らない凡作。お子供様にはいいのかもしれないけど。


さて、宇宙から飛来した眠った怪獣を研究所に捕獲したUDF。危険だとのマスゴミの指摘に対して、良否の判断がつかないのに殺すわけにはいかぬと主張する桜井おばちゃん博士。
しかし、巨大化し、暴れだして市街に脱走されてしまいます。立場を失った桜井おばちゃんへのマスゴミの非難とか、社会的立場の変化が気になって仕方がなかったけど、当然この話では放置です。残念ながら、そういう話じゃないし。


あと、二日酔いのせいもあるが、全編に渡って登場する、ガキ姉弟の演技のイライラすること。こまっしゃくれたガキの態度と、声がキンキンしているので、もうダメ。両方ともイライラするが、特に、弟が見るだに、甘やかされて育ったにくったらしいカンジのオーラがにじみ出てイマス。


◇以下メモ。
・冒頭、M32星雲にある某星系の某太陽の赤色巨星?が巨大化し、惑星が呑み込まれ、爆発するシーン。このあと、超新星爆発を起こしたと説明されるんだけど、CGのスケール小さすぎ。特撮草創期に、物理的ミニチュアを使って同じシーンを作るのをわざわざCGで再現しているような印象。
前にもなんかの回で惑星が爆発するシーンがあって、ひょっとしたら使い回しかもしれないけど、同じくスケールが小さかった記憶が。


・「私たちの太陽はもうじき、その命を終えようとしている。同時に、私たち第五惑星の生命や文明も既に絶えようとしている。どこか見知らぬ星で生きていける可能性をを信じ、守護神ホップホップを幼い命と共に遣わす・・・」とか言って、尊大に構えて、別の惑星に、怪獣送りつけるM32星雲の人々無責任すぎ。
おとなしいならいいけど、暴れて家屋を破壊し、怪光線とか熱線を出したりするんだぜ。
自分たちが滅亡するにあたってのせめてもの記念碑的行動なのか、この怪獣には何か御利益があるのか。M32星雲のどこかの惑星の宗教のご神体だったりするのでしょうか。まあ、いいや、あんまり考えていらっしゃらないみたいだし。


・これだけ質量が大きな物体が地上にぶつかったら、地上で大爆発して大惨事になる気がしたのですが・・・。しかも、ダッシュ、地球に接近する物体を補足するの遅すぎ。地上に落下するまで成す術なくのんびりしているのはどういうことか。


・今回、ミニチュアは、怪獣プロレス用の木のまばらな野原しかなく、残念。予算なかったんでしょうか。