■舞-乙HIME19宿命の17歳(- -:) s吉野弘幸c須永司dみなみやすひろCg竹内浩志Mg市川敬三

ミドリさん、前作では、多少年齢が行った女性のギャグ的意味合い(に見える)の自称十七歳だったのですが、今作では、SF的設定を背景に、宿命の病を抱えたシリアスな自称17歳なので、笑い飛ばせない雰囲気。
状況によって意味が逆転するというのを目指してますね。前作を意識しつつ、ひねってあっていい感じ。タイトルはギャグ指向だけど。
あと、数話にわたって何回かほのめかした上で設定を語るみたいな構成になっていて、ドラマに埋め込んで設定を語るのが上手いかな。某エウレカセブンは見習って欲しいかも。


さて、謎の武装集団、アスワドの出自などの設定が描かれる回。
彼等は、砂漠に住まい、デューンとかに出現するような砂漠生物を、食料や武装として狩るのでした。
そんな狩りの途中で、前回砂漠で倒れ伏したマシロ様が助けられます。アスワドの岩窟村には、既に助けられたアリカがいて、二人セットでないと物語が駆動しない設定だから仕方ないか。


ミドリ頭領は、アリカとマシロに、アスワドの宿命の病について語った後、その病を癒す唯一の方法がある、ガルデローベに隠匿された科学を奪うのを手伝えと言います。
それを聞くアリカさんは、前々回のエルスさん、ニナさんとの葛藤と憎しみと暴力とを思い出し、泣きながら逃げすのでした。
逃げ出したアリカを追うマシロ様。砂漠で、二人一緒に砂漠生物に呑み込まれてしまいました・・・で次回。


◇以下メモ。
・アリカ「これ(蒼天の星玉)は、お母さんの形見なんですとばっちゃが。だから、レナさんって、私のお母さんかも・・・・お母さんなんです!」
マシロ「じゃがそなたは(ウォン少佐に真の王であると言われていた)」
アリカ「あんなのうそだってば」
・マシロ様は、アリカは、レナさんの子供ではなく、前王の子供のはず・・・・って言ってるんですが、レナさんの子供でかつ、前王の娘ってのは、世間では秘密なんでしょうかね。(3話前ぐらいに、ウォン少佐はアリカにそうであると言ってましたが。)
前王の相続関係ってどうなっているかよくわかりませんが、妾腹の子供が王になるほど、子供にめぐまれていなかったって事でしょうか。それとも、取り替え子プロットかな。


・ミドリ頭領ともう一人のアスワドが、アリカに、レナを殺したのは自分だ、わびねばならんと明かします。15年前に城の地下に眠る「あるもの」をさがして、シュバルツと連携して風華宮に侵入した時、レナさんと闘い、打ち破ったそうです。
・アスワド曰く、闘いは尊ぶべきものであり、そこで自らの使命に殉じた者はたとえて敵でも手厚く葬る。だが、シュバルツのジョンスミスから彼女の亡骸をまもれず、それ以来、シュバルツとは手をきったと。


・霊廟には、神祖と呼ばれる伝説オトメ、フミさんの遺体があり、その身体から、ナノマシンや変身用のジェムが作られるそうです。
・ジェムやナノマシンを生み出す為に、オトメであり、子供をなし、母となった女の身体が必要なのだって。あーなんか禍々しい設定だな。
・そして、ジョンスミスほかシュバルツは、レナの亡骸をつかって、もう一つの科学と武力の帝国を作ることをめざしています。


・科学の力が誇示された12王戦争で星は荒れ、アスワドの故郷、黒い谷も暴走した兵器によって一夜にして消失。生き残った子孫たちは、代々病を得て、呪われた民として忌み嫌われ、虐げられてきたのでした。
・その病を癒す可能性があるのはガルデローベのナノマシン技術だけ。だから、アスワド勢力もガルデローベの科学力を奪おうと暗躍しているのでした。
・ミドリ頭領「17歳の時に発病しもう死んだも同然さ。ジェムを解析して作ったレムの力でなんとか生きながらえてはいるけど。だから私は永遠の17歳なのさ。」


カルデアから連絡があって、あのビジュアル的に悪役な王さまとなんか巻き返しにでるのでしょうか。


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・ここ数話ギャグ担当のキャラが登場しないシリアス展開のため、全体のバランスを取る為に、ナツキ学園長がギャグ担当と化しています。
・たかがヒッチハイクでナオさんに揶揄されると「うるさい。私が本気を出せば、車の一台や二台すぐ止めてみせる」という、よく分からない意地の張り方とか。
・あげくに、ナオさんにズボンを落とされ、パンツをはいてない状態?で車が停止。兵隊がバラバラ降りてきて
「わいせつ物陳列、並びに風気紊乱の罪で逮捕する。」・・・・


・シホさん。部下の下級生二人を連れて、巨大蚊取り線香を囲んで、赤マキマキ、木マキマキ、青マキマキってのはなんなんだ。


・すっかりナギ殿下のお付きと化したニナさん。ニナさんは無傷で、アリカが砂漠にぶっ飛ばされてボロボロになっていたってことは、完全にアリカ敗北ってことですかね。


・ガルデローベの研究を解析したナギ一派。これからは、オトメという武力を量産できると、ほくそ笑み、ニナを責任者として志願者を集めさせようとさせます。しかし、ニナの手を汚さないように、自分がやると言うウォン少佐。
・そんなウォン少佐の申し出に、裏切りに二度目はないよ脅すナギ殿下。余計なことすんなって視線を送るニナ。それに気が付いたウォン少佐は、自嘲に満ちた表情で視線を横に走らせるのでした。(この辺の演出は印象に残るかも。)