■ウィッチハンターロビン05Smells Like the wandering spirits吉永亜矢c大塩万次郎d久城りおんg寺岡厳

金木犀の香りと、そして浮浪者というモチーフを扱っている割には、「浮浪者の臭い」を完全にスルーしているのが、この作品のカラーを象徴している気がした。言うまでもないけど、あれはすごいですよ。オレの席の斜め前にも、10日ふろに入らないのがザラという変人が居て、冬など暖かい部屋に蒸されて漂ってくるんデスよ。たまらんデスよ。
話を戻すと、このシリーズ、表面のディテールに異様にこだわって来たけど、実は物語の本分、ややこしい関係性や、内実には、あんまり関心がないってことはないですよね。いろんな伏線らしきものは散見されるので、杞憂だといいんだけど。


あと、この回で言うと、STNが男を追っている理由がよくわかりません。一流の証券会社社員で、ウィッチの遺伝子を持つけど、犯罪も犯していないのに、失踪したというだけで、男の身柄を追うほど、STNは暇なんでしょうか。(まあ、劇中でもつっこまれてますが。「ウィッチが失踪した」というだけで、追う理由になるんですって。)


それと、お金も持たずに失踪した男の行くところといえば、新宿?の段ボールハウスだ!という、短絡は強引すぎ。男の身柄を聞き込みすることなくいきなり地下街を探し始めるのは非効率なんじゃ・・・・・まあいいや、そういう話じゃないし。
この話のオチは、「シングル・アイ」というウィッチは結局逃げおおせたという話なのか、次回に続くのか、なんだか曖昧な終わり方デシタ。


◇以下メモ。
・堂島お嬢様は、とっても偉い人の娘で、この不良娘がウィッチとして始末されずに生きていけるところはSTNしかないと思って、ムリヤリ入所させたそうデス。親は居ない方が幸せやとロビンさんに言っているので、相当屈折している模様。


・ボスの財前さんに、ロビンのメガネを与えたのはどういうつもりかと問いつめられるアモンさん。財前さんは、ロビンを失敗させて、さっさと本部に追い返そうと思っていたという事でショウカ。


・浮浪者連帯幻想。この話みたいに、浮浪者たちには、顔役がいて、横の繋がりがあるみたいな話って結構あるけど、たぶんそんなモノはないと思うんだ。