■BLOOD+12白い霧にさそわれてs菅正太郎c工藤進d羽生尚靖g渡辺純子

やっと面白くなってきたじゃないですか。ワタシにとって、次回への引きが強かったのは初めてかも。
ずっと、なんでディーバ?って思っていたけど、やっぱりこの物語の中心点、いわば、オペラのマドンナ、って事ですよね。この30年前のコンテナの中に眠る、物語の歌い手が、物語の駆動力。


さて、物語は、前回の続きで、川を上っていくところから始まります。川上の製薬会社のプランテーション付属の屋敷に、前回逃走したファントムことカールさんが、コンテナを運び込んでいる。
フランスキザオとか、前回舞踏会で出てきた製薬会社CEOだという、美青年ソロモンさんとかもいて。


そこに、ニカラグアとかで翼手を見て、人生くるった兵隊崩れの女の人とか、4人の傭兵とともに、一行が侵攻。
子供がグロく変身した翼手と戦ってイマス。
劣勢だけど、サヤはアタマを抱えてしゃがみこんでいるのでした・・・・


◇以下メモ。
・デビッドがサヤに説明。
「我々の追うべき最終目標はディーバだ。ファントムはディーバを護るべきモノ、シュバリエだ。」
「シュバリエあるところディーバが存在する。われわれが沖縄からベトナムまでデルタ67を追跡してきたのも、ファントムを追ってきたのも総てはディーバを確保するためだ。」
「それが赤い楯の目的そのものだと思ってくれてもいい。」
そうだったんですか。この回にも言及がある、「ジョエルの日記」はなんなんだろ。


・カールが、部屋に並べられた写真の前に佇む。
①カールと、ソロモンらしき二人に挟まれて、屋外で座っているベールを被った女の人の白黒写真。1920年11月8日の銘。
②また、軍服を着たソロモンと、スーツのカールらしき男と、4人の白黒写真。1943年6月4日。
③さらに、この屋敷の正面で大勢の研究員らしいひとたちの集合写真の真ん中に、カールとソロモン。1972年12月24日。
ソロモン「・・・この二日後でしたね。あなたがその腕をなくしたのは」


・カールが写真を見ていた部屋にソロモンが入ってきて対話。
ソロモン「サムライマンの話を聞きました。」
「翼手の血を結晶化して殺してしまうなど世界にふたりといない。」
「カールが、ディーバを急いで移そうとしているわけが漸くわかりましたよ。」
「個人的な恨みを持つのはかまいません。しかし、彼女を殺してはならない。彼女は・・・・」なんなんでしょう。気になりマス。


・ソロモン「(サヤを殺そうとしていることについて)兄さんが知ったらなんというでしょうね」
カール「アンシェルには話すな。」


・カールさんは、「さあ、再演しようじゃないか。我々のベトナム戦争を!」とサヤに呼びかけているし、物語の出発点に仕込まれた負の物語が非常に興味を引きます。
川の遡上やラストで、ベトナム戦争の血みどろの自分がフラッシュバックしたりするサヤの様子とか見ていると、期待していいんですよね?


・屋敷に、リクとカイと片足の少女がいたりしますが、まあいいや。片足の少女の運命、もう確定ですね。あざといですね。


・コンテナの中、開いたら何が出て来るか、どんな物語が展開されるか非常に楽しみ。
・でも、次回でがっくしとならないとイイナ。