■仮面ライダーカブト01s米村正二d石田秀範

さて、物語冒頭の特殊部隊っぽい人々が、わらわらとエイリアンが潜んでいる倉庫に潜入していくのは、軍隊的規律っぽいものがあり、派手派手しい銃撃戦もあって、結構いいのではないでしょうか。
この装甲装備、目にポイントがあるんですが、結構かっこいいかも。ヒーローものっぽっくない車たちも好ましい。
昆虫エイリアンの、幼生から成体への変態とかもCGうまくつかっていて悪くない。成体になって「クロックアップ」した闘いも面白かった。


ところが、主人公とおぼしき、ナルシス甚平男がでてきてから、なんか爆笑しちゃうオレって汚れた心デショウカ。
豆腐を崩さないために、自分を危険にさらすが、そんなの余裕で危機回避できるんだぜ!というくだりは、セリフまわし、演技のタイミング、全てがおかしくておかしくて。
東京タワーの向こうの朝日をさして「おばあちゃんはこういっていた。天の道を生き総てを司る男。俺の名は天道総司!!」・・・・だれに名のってんでスか!


ひょっとして、正しいヒーローものなのかもしれないが、バカすぎる。もう、この主人公?の言動を見るだけで結構見ていけそうって思ってしまったワタシの心は、もちろん汚れていますね。
さらに、とどめで、クラシック音楽の流れるブルジョア風の、妹との朝食風景。なんじゃこりゃ〜


あと、機械の気持ちがわかる電波少女が、甚平男と出会い、その後で怪人に狙われたりしてマシタ。メインキャラなんでしょうか。結構カワイイ。
ルー大柴みたいな刑事さんがよかったんだけどな。


◇以下メモ。
・サブタイトルはないのかな?
・冒頭、宇宙から始まって地球をうつし、隕石が都市を直撃するシークエンスは、子供のナレーションも相まって、とてもいい感じ。
「・・7年前のあの日、宇宙が、ちっぽけな落とし物をしたせいで・・僕はひとりぼっちになった。」
「渋谷の街はがれきの山になって、ぼくの心にも、ちっぽけな穴が空いた。・・・・でも、・・宇宙の落とし物はそれだけじゃなかったんだ。」


・渋谷に直撃したそうですが、そのわりに東京タワーを初めとした、周りが全然無事で、納得いかず。あんなの落ちたら、首都圏壊滅なんじゃないかなと。野暮ですね。


・甚平男、道ばたの露天商がおしゃべりしていて、客と思しき、前述の電波少女がぼーっと突っ立っていると「店員失格だな」と、店員にいちゃもんつける。これは、この店員じゃなくても「はぁ?」と言うような。
・甚平男の変身シーンのセリフ「今、オレはこの手に未来をつかんだ!」「オレはこの一瞬の為に生きてきた!」笑える。


ウルトラマンに続いて、こっちも音楽は配島邦明さん。甚平男が、変身したあたりは配島さんっぽい音楽だった。