■蟲師10硯に棲む白s山田由香c&d長井龍雪g田中将賀色彩設計山下圭子

水をあたえ、硯を擦ることで再生する「雲はみ」という蟲が石化して潜む硯。事情を把握せず、その硯をコレクションしていた化野センセイ、センセイの蔵に忍んで墨をすっちゃって低体温になって苦しむ子供達、硯を作り因縁に苦しむ女の人を、ギンコさんが淡々と救ってあげる・・・・・話。


この回は、自然現象としての蟲の印象が強く、物語的には弱いかな。しかし、硯をするしっとりとした音、あられのぱらぱら降る音など、見所は多い。
相変わらずゆったりとしたセリフ回しと場面転換がいいです。
「・・しっかし、いつやむんだ・・・・こりゃ・・・」
「・・ひさびさの食事だろうしなぁ・・・・」


◇以下メモ。
・水を食べ氷としてはき出す「雲はみ」が、水分のない中、地上に降りて固まり、何万年も土中にあることで石化した石を材料にしたという、硯。
硯の材料って火成岩では・・・と思ってぐぐってみたら、堆積岩が変成した粘板岩が主だということで、まあいいのか。
・だけど、石の加工って水を遣いながらけずったり研磨したりするよな・・・・と思う。


・女の人の因縁。父の硯職人の後を継ごうとしたら婚約者に反対されたことが発端・・・・婚約者を説得する為に丹精込めて作った硯が蟲入りだったことから、婚約者は亡くなり、その後意図せずして道具屋に流れた硯が次々に人を病死させる・・・・・・・・・まあいいけど。
・高山に登り、口から目から「雲はみ」をはき出す様子は、ちょっとグロイかも。なんだかこのシリーズはこういうのが多いような。


・化野センセイに呼ばれてきたギンコ。二人の通信手段はなんだろうかと、少しおもったり。