■仮面ライダー響鬼48明日なる夢s井上敏樹d坂本太郎

最終回。
やっぱり、この話は、こういう落としどころしかないよね。こういう終わり方は好きです。好きなんだけど。


アスムくんは、ヒビキさんとは独立した人間として自我を確立して自分の道を選んだ。こういう地味な結末という事はおそらく、脚本交代前と、シリーズ全体の設計は変わってなかったということでしょう。極めて意欲的なシリーズ構成デシタ。
だからこそ、30話以降、アスムくんを物語的に上手く掘り下げられなかったというのが本当にもったいない。
しかし、ヒビキさんかっこいいな。夕日をバックに語り合うところだけでも、結構満足。


◇以下メモ。
・キリヤくんのバカ弟子ぶりが以外と板についていて、爆笑。師匠の隙を窺って、棍棒で殴りかかる・・・・・・・。以外と悪くない、悪くないと思ったんだけど。
・キリヤくん、最後に変身しています。
・今まで敵の首魁と思われていた二人もまた、別の姿形がそっくりな存在に作られたものだとの描写あり。19世紀ロンドンみたいな格好で笑った。
・そして、マカモウを操るモノは絶えることなく、今日もどこかでマカモウを相手に、鬼達がたたかっている・・・・・・・・・そして、そんな日常は今後も続いていくのだ。


・タケシのみんなにアスムくんを突き放したまんまで本当にいいのかと問われた響さんのセリフがとてもいい感じ。「いまアスムが過ごしている時間はさ、一番大きくて、・・そして長い時間だからさ」


・また、物語のラストシークエンス。海辺で夕日をバックに語り合う、アスムくんとヒビキさん。
「僕は鬼にはなりません」アスムくんは、いままで言い出せなかった自分の道をはっきりとヒビキさんに語るのでした。
そんなアスムくんの成長を好ましく思い、誠実に語りかける響さんがキワメテカッコイイ。
「これでもさ、離れていた時間、ずっとアスムのことが心配だったよ」
「むずかしいよな強く生きていくって。俺は信じているんだ。人間はいつだって変われるんだって」
「鬼になることだけが俺の弟子になることじゃない。・・・鍛えたなアスム。」
「出会った頃からずっとアスムは自慢の弟子だったよ。」
「・・・・俺についてこい。これからは俺のそばで自分らしく生きてみなよ。」
「・・・・よろしくな」
この物語のあるべき結末です。いいな。見てヨカッタと多少思いましたよ。