■Dororonえん魔くんメーラめら11あたしには関わりのないことでござんすs米たにヨシトモc佐山聖子d原田奈々g清水明日香

監督・シリーズ構成:米たにヨシトモ
原作:永井豪


◆このシリーズはかなり好き。永井豪のギャグものらしい天真爛漫な子供っぽいテンションを、テンポの良い画面と音で切れ味よく演出。


◇一見、「子供っぽい」の一言で片づけてしまいそうになるが、再現(或いは模造)されている小学生(が好きそうな)感性の構築が高度に成功していて、毎回とても癒される。小学生男子的なエロ妄想、女性観、怠惰願望、包まれて狭い世界認識と楽観、そしてその限界。(ツボをつかれてしまった私は小学生並みってことだよねえ・・・・)


◇ただ、内容は一瞬で忘れる。徹底して子供っぽくて、ばかげていて、テキトーで、意味がなく、自由連想のように話が転がる。だけど、なによりも登場人物全員が野原を走り回って遊ぶ子供みたいで、とっても楽しそうじゃない?


◇米たに監督作詞のエンディングからも、これらがこの作品の意図したコンセプトなのがわかる。非常に成功している。


◆・・・・と思ってみていたら、あくまでテキトーを貫きながら、この回で一挙に神話的で非情な世界構造を持ち込む豪腕。永井豪っぽいと思えるがこれは原作どおりなのかしら?


◇これで、これまでの主人公達の極端な子供っぽさが、子供ゆえの残酷さとして結実し、物語の動機として俄然生きてくるのでした。・・・・だがしかし、話はテキトー。ここが実に素晴らしい。