■ソ・ラ・ノ・ヲ・ト01響ク音・払暁ノ街s吉野弘幸c&d神戸守g赤井俊文

◇新番組
監督:神戸守
脚本:吉野弘幸


◆おそらく企画を通すために、はやりの?某まったり女子バンドものを軍楽隊に比定して、全面に押し出したよーな気がする。(気のせいかキャラデザどころか、主人公の性格やリアクション、声優演技、周りを固めるヒトビトの構成まで似ている気が・・・)


◇だけど、冒頭の軍隊の描写を始めとした「世界のどこかで過酷な戦争が行われている感」や、背景となる異世界の街の習俗の描写、背景美術の作り込みが素晴らしいので、きっとダラダラまったりした日常ものから出発して、彼女たちを過酷な非日常世界に放り込んでくれることでしょう!


◆・・・・だけどまあ、女性、しかも萌えキャラ的チューニングを施された若い女子だけで構成されるっぽい軍事砦が出てきた後半はずっこけました。(ED見て激しく不安になったのだけど、この砦、まさかこの女子5人だけしかいないって事はないよねえ、・・・いくらなんでも。)


◇しかも「隊長の方針でな。・・・・ここでは階級は抜きだ。」で上官を愛称で呼び始めるや、個人的にはこの回積みあげてきた優れた世界描写がガラガラ崩れ落ちる気が・・・してしまった。主人公の言動とリアクションが、微笑ましいこと限りがないのも度を過ぎているよーな気もするし。


◇しかし、そこは神戸監督と、吉野さん。きっと、このままでは終わらないはず!



◆◆以下メモ◆◆
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・冒頭、主人公と同じ貨車にのる兵隊の会話。
「休戦になってそろそろ半年か。お互い無事生き残れてよかったな。」(兵隊たち)


「徴兵もなくなったのに、新兵とはめずらしいな。志願したのか?」(兵隊)
「はい。音楽が習いたくて!」(主人公)


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・舞台となる街に伝わる伝説。
「ずっと昔、世界が今みたいになるずっと前のこと。この街の谷底に羽の生えた悪魔が住み着きました。・・・悪魔は炎を吐き、大地を揺らし、人々を苦しめました。・・・そして、ついに砦に住んでいた乙女達をさらい、地下の迷宮に閉じ込めます。」
「けれど、娘達は諦めず、天主様から預かった金の角笛で呼び合い迷宮を脱出すると、巨大なクモの力を借りて悪魔を倒し、その首を討ち取ります。」
「すると、その首は激しく炎を吹き上げます。・・・このままでは上にある街は全て燃えてしまう。・・・娘達は吹き出る炎を押さえるために順番に悪魔の首を抱き続けました。」
「燃えさかる悪魔の首と娘達に村人達は毎日水をかけ、火は一年たってようやく消えました。・・・以来、村を救った娘達の霊を慰めるため、「水かけ祭り」を始めたのです。」