■DARKER THAN BLACK -流星の双子-06香りは甘く、心は苦く…s岡田磨里c原口浩dすがやゆりこg渡辺るりこg協力松岡謙治高乗陽子
◇5話遅れ。
◆スオウを好きだとひとり大騒ぎをし、母親に嬉しげに過剰に擦り寄り、くったくなく駄々をこね、しまいに母親の死に子供のように泣きじゃくる素直すぎるノリオ君を見ていて、感情の無い、若しくは薄い(と設定された)「契約者」に対置する意図で設定されたキャラだったんだなーと、ようやっと腑に落ちた。
◇だけど、「感情がある」は子供っぽさと同義じゃない。子供は感情を露出しすぎるが、逆に、ノリオくんは高校生ぐらいに見えるのに、感情を露出しすぎる幼児そのものじゃあ、ちょっと興ざめではないかしら。ここは、素直に子供をキャスティングするか、でなければ、もっと深みのある「感情過多な様子」が見たかったかも。ごめん。
◆一方、メインの物語は少し進展。やっと!2話以来のヘイの能力喪失の伏線が回収されました。あー、やっぱり。
「おっかしいなあ!電撃を使えばいいじゃない!どうしてそんなみみっちい真似してんの?」(三号機関の鎧男)
「BK201は任意の経路で自在に電流を流す。水中で奴を相手にするのは・・・・。確かなんだろうな?」(ミサキ)
「ご心配なく。ロシアから持ち帰ったデータの解析に間違いはありません。BK201、彼はもう、契約者の能力を失っています・・・・。」(三号機関のメガネ女史)
◆また、第2話で登場したBK201の能力を奪った対契約者兵器、それは「イザナミ」と呼ばれる箱を本体としたものだと語られます。
マダム・オレイユよりその破壊指令を受けたヘイは、その箱の中に旧知のドール「イン」の存在を知る一方で、黒幕マダム・オレイユの真実を隠した指令に不信を抱くのでした。ヘイは彼女の指揮系統から外れて独自の行動を取り始める・・・・
「知っていたんだな。・・・おまえは。」(ヘイ)
「そうね。でも潜水艦まで持ち出すとは・・想定外だった。あのお嬢さんも大がかりな仕掛けを考える。」(マダム・オレイユ)
「おまえの目的はなんだ?」(ヘイ)
「それを知らなければ、あたしの指示には従えない?契約者も、案外ウェットなのね?」(マダム・オレイユ)
「手を切らせて貰う。・・・おまえは信用できない。」(ヘイ)
「それはこっちのセリフ。・・あなた、あのドールは自分が殺すって息巻いていたのに、ガッカリ!」(マダム・オレイユ)
◇おお、燃える展開!やっぱ黒幕付きじゃダメだよね。男は孤独に独自の目的を追求すべき。しかし、次第に追いつめられていく隘路とか、挽歌みたいな話がわたしは好きなのだけど、ヘイさんの運命や如何に!
◇ところで、マオは、インを評して
「昔俺たちの仲間だったドールだ。今は、ヘイのいわく付きの女ってとこだな。」
と述べていて、
一方、オレイユは、ヘイに
「あなた、あのドールは自分が殺すって息巻いていたのに」
とか言っている。いったい、前シリーズとの間に何があったのでしょうか!
◆あと蛇足。ヘイ対三号機関の黒髪の女なんて、便利に使うワイヤーといい、小走りに走って小競り合いをする様子といい完全に忍者ものだよねぇ。次々にあっけなく死ぬ特殊能力者といい、このシリーズはやっぱり山田風太郎的な忍法ものの文脈で見るのが正しい気がいっそうしてきました。これは、これで格好良くて楽しいなあ。
◆◆以下メモ◆◆
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・スオウは、ヘイの時折見せる優しさに完全に刷り込みされているカンジ。
「アイツ、僕の名前呼んだ・・・」(スオウ)
「もう、撃つな。・・・・おまえには向いてない。」(ヘイ)
「(・・・)僕、撃たないよ。その代わり、・・・もうお酒飲まないで。」(スオウ)
「交換条件か?・・・買いに行くのは、・・野菜だ。」(ヘイ)
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「おまえ達は何者だ?三号機関とは一体?」(ミサキ)
「それは言えません。ただ、私を味方と思わない方がいいと思います。」(三号機関のメガネ女史)
「BK201のドール、イザナミがここにあるならば・・・」(ミサキ)
「ええ、BK201はきっと我々を追ってきます。」(三号機関のメガネ女史)