■DARKER THAN BLACK -流星の双子-01黒猫は星の夢を見ない…s&c&d岡村天斎g小森高博g協力伊藤嘉之

◇10月新番組
原作:BONES岡村天斎
監督:岡村天斎


◆2007年の春から秋にかけて放送された「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」の、まさかの続編。


◆説明しすぎない落ち着いた手つきの確かな演出で最高度の好印象を残し、かつ奇妙で比類がない魅惑のSF的世界設定、それに拘束される独特のドラマが素晴らしかった。


◇・・・・が!前作では「大状況や設定を明確に言葉で説明しないで、画面と小状況のドラマだけで世界を語る」作劇指向を徹底した結果、あまりに複雑で独特すぎる世界設定が物語を支えきれず、ラストにいたって、逆に重荷になってしまいました。


◇「語らない」しわ寄せで、ラスト2話ぐらいで設定、説明口調で語りまくりみたいな感じになっていましたよ。しかも、それでも語られない事柄続出で、物語的についた決着も、世界設定がわかんなーい!という気がかりに妨げられて、イマイチ決まらなかったような・・・。


◇見ているワタシとしては、腑に落ちず、ポツンとテレビの前に取り残されてしまったのでした。・・・ああ、それから2年がたったのですねえ。


◆さて、そんなワタシなので個人的には、前作で十分に語られなかった「世界の仕組み」をどう語ってくれるかに本作の興味の焦点があります。


◇前作で語られなかった、この物語のコアのアイディア、「契約者」「対価」「ヘブンズゲート」「ヘルズゲート」「偽りの星空」「流星のカケラ」「ドール」など、一体どう落とし前つけて料理するのかしら!


◇特に、「人類」に対置される存在であるという「契約者」について、前作ではとうとう腑に落ちる納得が訪れなかったので(ボンクラでごめんなさい!)どうぞ宜しくお願いします。


◆だけど、第一話を見た限りでは、設定や状況を「敢えて語らない」というノリは変わらないなあ。
まあ、前作と同じ出発点をまず確認したと思いましょう。ここからどう変容していくかが楽しみ。