■君に届け01プロローグs金春智子c&d鏑木ひろg柴田由香

◆10月新番組
監督:鏑木ひろ
シリーズ構成:金春智子
◆なんと、プロダクションIGによる少女マンガのアニメーション化。


◆控えめでネガティブ思考でいつもオドオドと冴えないワタシが、ワタシの本質を見てくれる男子の存在によって、本当のワタシを見いだしていく話かしら。


◆個人的に反応してしまったのが、劇中語られる主人公の高校生女子の初期条件。ワタシの濁ったこころで変換してみると、どーみても、クラス中から陰湿にハブにされていて、その容貌、言動をからかいの対象とされる「いじめられっ子」でしょう!


高校生ぐらいだったら、精神的な袋だたきに近いソーゼツに辛い日常をおくっているはず。そうであれば、本人のいじけ具合、コミュニケーションの不全具合も可哀想を通り越して、精神的な異常性を感じさせるものになっているような気が・・・・。


◆この回、このあたりの描写が大甘で、ネガティブ物語大好き人間としてはすごく残念でした。(あはは、いつものよーに一般的なニーズはないですね!)
なにより、クラスメイトの陰湿度がとてつもなく不足していている。みんな酷いこと言うけど、そのサガは善で、裏の意味とか残酷性なんてこれっぽっちもないから!
本人も万人の善性を信じて疑わず、自分の周囲からの孤立を特に悪意もなく受け止めているんですよね。


◆いわば、あらかじめ怨念や悪意を封印している作りの作品で、「主人公の孤立」は、それでもワタシを好いてくれる王子様がいる!という見るモノに勝利感を味あわせてくれるための道具仕立てに過ぎない感じではないかと・・・


口当たりの良い話にはなるでしょう。でも、これでは印象的なドラマは生まれないんじゃないかと、ワタシなどは短絡思考してしまうのでした。ああ、ゴメンなさい。