■東のエデン05今そんなこと考えている場合じゃないのにs神山健治菅正太郎c神山健治吉原正行河野利幸柿本広大d岩崎太郎g佐々木敦子吉田隆彦上石恵美

◆うーん、スピードグラファーみたいな空想の大金持ちの放蕩と変態風味が・・・。そうか、今のところこのシリーズで感じられる微妙感、何だかユニークなことをやっているようで、どこか芯が無くて、ピントを外してるカンジがするのって、GONZO風味なんじゃないかしら?とか、思ってしまった。ごめんなさいっっ。・・・この感想が的はずれでありますように!


◆まあ、それはともかく変態風味は脇筋でしょうか。きっと、本筋は、平和な日本でそこそこ満足して暮らす中に感じる若者の空虚さの描写、そこから生じる/レールから外れて感じる行動や心情を描いていってくれるのだと信じてますよう。


◆その意味で、この回は、平和日本のひとつの結実、(私も悪夢として記憶しているのでこんなこと言ったら若干の自己矛盾に陥るのだけど)どこか青臭さ、あまっちょろさが見え隠れする大学生の「就職活動」というものに焦点を当てているのではないかしら。これに失策すると自分と自分の属する狭い世界に対して、申し訳がたたず、あたかも世界が終わったように悲嘆するんだよね・・・・。ああ、未熟なり我。


◇しかし、ヒロインの自我の無さ、甘っちょろぶりが、ぎゃーって感じだ。会社の採用の悪意を誇張して酷く演出してはいるのだけれども、それにしても抵抗も反論もせずウジウジした上で発揮される甘えぶり、バカぶりに虫酸が走ってしまいました。同類嫌悪かもしれないす。ああ、きっとそうだよ。うんうん。


◆ところで、それに関係するのか否か、主人公の記憶喪失の滝沢くんはともかく、頭の足りないヒロイン、彼女に追いすがり振られつづける大杉くんと、ことごとく精神が幼く弱々しく描かれているよーな気がするのは気のせいか、リアリティなのか。仕掛けなのか。