■東のエデン03レイトショーの夜にs神山健治佐藤大c吉原正行d柿本広大g伊藤秀樹豆塚隆g補佐中原久文近藤圭一志田四郎永島明子

東のエデン
◆愛人だ金だと欲望に忠実な、ヤサグレたロクでもないおっさんが、生活に疲れた目の据わった美人の奥さんに脅かされて、ロクでもない末路を迎えるとゆー、私の萌えポイントを極めて強く刺激するプロットが埋め込まれていながら、この回、主人公女子の壮絶な馬鹿ぶりに全てを持って行かれた感があります。


◇身元の怪しい自称記憶喪失の男にほいほいついていったあげく、パスポートに記載されたその男の住所に、半ばスラム化してロックアウトされている無人のショッピングモールを見つけて深く怪しまず(一応怪しんではいるんだけどさ。)、
「ここきっと滝沢くんちだよ。」とか、
「すごくない?ショッピングモールが自宅って!」とか、
「やっぱりここ!滝沢くんちだよ。絶対そうだよ。・・ほら、滝沢くん、映画のことはすっごく覚えていたじゃない?・・それって、きっとここの支配人かなんかだったからだよ。」とか
珠玉の名セリフを連発。挙げ句の果てに、廃墟のほこりっぽいはずのシネコン映画館で一本映画みちゃったよ・・・・・・ああ、この人はなんなんだ。なんて造形!


◆まさか、状況に鈍感なこの女が体験する「世界はふたりのために」みたいな異世界体験がオシャレだとか、ロマンチックだとか思っているんじゃないでしょうね!大丈夫ですか、神山さん!・・・・とか、すこーし不安になりました。


◆ところで、シナリオとしては、ブラフだか本筋だか分からないけど「2万人ニート殺害計画」を視聴者にアピールする手管が、少々非論理的で強引で手際が悪かったような気が致しました。


◆◆以下メモ◆◆
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・以下は、ヤサグレ近藤刑事が、無人の荒れ果てたショッピングモールに大量の放棄された携帯を見ながら言うセリフなのだけど、何故こう直感するのかさっぱり分からないのでした。
「・・・そうか、あの兄ちゃん、ニートのガキどもが失踪している事件にからんでいるのか!・・・ミサイル攻撃といい、あの事件も犯人はセレソンか。」(近藤刑事)


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「こいつの残金はオレがもらう。オレもお前も最初は100億もっていたはずだ。・・・けどな、たった100億で、腐りきったこの国を救うことなんざ、できっこねえんだよ!くだらねえゲームにヒトを巻き込みやがって!」(近藤刑事)


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「このノブレス携帯な。残高がゼロになるとサポーターってのが持ち主を殺しにくるそうだ。・・・そういうルールなんだ。」(近藤刑事)


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「ひとつ聞きたいことがあるんだ。もしもこいつ(セレソンの携帯)を他人に拾われたらどうなる?誰でも使えるのか?」(近藤刑事)
指紋認証がありますので、他者には絶対使用できませんが。・・・何か問題でも?」(ジュイス


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「・・・俺たちの他に、あと10人、同じ携帯をもったセレソンがいるはずだ。セレソンってのはこのクソゲームに強制的に参加させられたプレーヤーのことだ。・・お前の携帯にも履歴が届くだろう?・・あとはその履歴たどって、他のセレソン探し出してそいつに聴け。・・僕ってだれですかってな。」(近藤刑事)


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「お前、2万人のニート。爆心地に集めて殺そうとしたな?」(近藤刑事)