■真マジンガー衝撃！Z編01大団円s&d今川泰宏g中村深雪g補佐徳田夢之介武田和久福島秀機

◆真マジンガー衝撃！Z編
・構成・脚本・監督：今川泰宏

◇２話遅れ。
◆ああっ、これは素晴らしい！物語的にも、動き的にも、なんと心地の良いケレンとハッタリでしょう。過剰な演出のテンションは今川節全開。小難しい理屈は放り投げて、ただひたすらクライマックスな物語とハイテンションな動きに身を任せる第一話。惚れた。今期一押し。

◆今川監督は、ジャイアントロボ、鉄人２８号と、日本のレトロロボットものを、過剰なハッタリを効かせつつ、整合性ある現代仕様の物語に解釈し直して、（私の知っている限りでは）唯一成功してきた、もはや、レトロロボットアニメーション（というジャンルがあるとすれば！）の第一人者といっていいのじゃないかしら。

◆今川ジャイアントロボ風の異形の超人達の爽快な肉弾戦、昔風の人面デザインを尊重しつつ無機質に無表情なロボ達の不気味さ、キチガイ博士達のテンション高い気の触れた様子、熱海という街にロボと超人の闘いの舞台をしぼるという妙なリアリティなど、味わうポイントが多すぎます。堪能したっ。

◇くろがね屋の女将周辺やZマジンガーさんなど、細かい人間関係（化け物関係？）が良く分からないところもあったけど、これは追々語られるのでしょう。

◆私自身は、マジンガーＺってほとんど知らないのだけれども、この物語的なテンションの高さは永井豪の血筋を引いているのかな？

◇唯一の心配は、この超盛り上がりの第一話から物語が出発するにせよ、結末を最初に見せるという演出技法であるにせよ、いずれにしても、このテンションを今後も維持できるかどうかだよね。

◆◆以下メモ◆◆
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「紀元を越えること遙かな昔、ギリシア人の先祖ミケーネ人は、伝説の巨人兵士に守られ、彼らの領地バードストーで栄華を極めた。・・だが、ある時を境にこの地上から、その最強の軍力とともに、姿を消してしまった。・・・ゼウスと呼ばれる神の手により。」

「彼の名前はZマジンガー・・・それは知っているね。」

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「それこそは、古代ミケーネの勇者。そして、神話時代に世界を守った全知全能の名を持つ神・・・ゼウス。」（ナレーション）