■機動戦士ガンダム00(セカンド) 17散りゆく光の中でs黒田洋介c&d長崎健司キャラg池田佳代メカg中谷誠一有澤寛キャラg監修千葉道徳

◆超巨大構造物の崩壊!ああ、なんという萌えるモチーフだろう。バベルの塔の崩壊ですよ!
軌道エレベータの外部構造物がパージされて崩れていくディテールは十分に演出上の設計がしてあって見応えがありました。素晴らしい。


◇だけど、敵味方団結したロボ軍団が剥落したパネルや構造物を破壊するぐらいで地上への被害が軽微ですんでしまったり、そもそも団結すんなよ、いがみあってすれ違って悲劇が拡大してこその「ガンダム」の名を冠する番組だろ!とか思ったり、結局、文句ばかりが出てきてしまうのでした。ごめん。


◆あと、貴重なおっさんキャラ(といっても「美」オヤジ過ぎたが・・)のスミルノフ大佐が母親を巡る感情のすれ違いで息子に殺されてしまうくだりは、どうもこのシリーズらしいシンプルなアクが強すぎて、特になんとも思えなかったのが残念だなあ。(スミルノフ大佐は唯一好きだったキャラなのに。)
むしろ、あまりに薄っぺらで定型な作劇な上、ここで感動しろという脚本の叫びが厚かましく迫ってきて、けっ!とか思ってしまったよ。ひねくれもので本当にごめんなさい・・・ダメダメです。


◇オヤジ成分としては、あとは、アローズの金髪メタボオヤジの司令官だけが頼りだよ。悪役街道を驀進して大活躍してほしいものです。(ソレスタのメカニックのおっさんは、如何にも女性作家がデザインしたっぽいビジュアルで、ちょっとオヤジデザインとしてはダメな部類じゃないかしら。)


◆それにつけても、シナリオ的に躊躇いのない「正義の味方ソレスタルビーイング」はもうカンベンして欲しいなあ。なんとかならものか・・・・


◆◆以下メモ◆◆
・↓こんな素敵なモノローグがあったりしても・・・・
産業革命以来、機械文明を手に入れた人類はその知恵で争い、滅びに直面してきた。・・偉大なる時の指導者達も数十年で寿命を迎え、世の中は再び混沌の時代に戻る。」(リボンズ