■キャシャーン Sins 17ガラスのゆりかごs高橋ナツコc&d伊藤尚往g羽山淳一濱田邦彦北尾勝馬越嘉彦

キャシャーン Sins
◆この回は、これまでもいささか過剰なねっとりとした「母性」をディオに対してアピールしてきたレダが、行き過ぎた母性、裏返った母性を、徹底的に自分勝手な自己愛の延長として陰惨に顕わにするのでした。


◇まさに小山茉美で無ければ出せないすさんだ迫力で、思い切った狂気の瞳の演出ともども、(優しくしていたかと思うと子供をつるし上げたり)狂気をたたえて静かに淡々と揺れ動いた後に爆発するという、何をしでかすかわからない不安定な様子にシビれた。よかった。
「うそおっしゃい!」(レダ
「消してあげるわ。・・私に愚かな夢を見せた・・・・あの科学者達のようにっ!」(レダ


◇それにしても、何もかもかさかさに乾いてボロボロに崩れゆく「キャシャーンSINSのロボット達の終末世界」に「生殖」に関する「怨念」や、それに託した「希望」が、モチーフとして現れてくるなんて思いもよりませんでしたよ。


◆◆以下メモ◆◆
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・ルナが作られたという研究所に残された3人の子供ロボ。死んだという「研究所の主」が残した人口子宮らしき容器群。


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・三人の子供ロボは、「りんご」こそ彼らが待っていた存在であると語ると、人格と体をひとつに統合し、「研究所の主」の「宝物」を残すのでした。残された子供ロボの人格の抜け殻が泣ける。
「待ってたんだ・・・ずっと、ずーっと。子供で居るのが辛くなるぐらい長い間。だから、君と出会えて本当によかった・・・・」


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「リンゴ、おまえとはここでお別れだ。オレはようやく成すべきことを見つけた。「それ」はたぶん・・・あの子らの生みの親が作った、ルナのナノ細胞そのもの。(・・・)オレはここでオレの出来ることをする。」(オージ)


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「本当にルナはいるんだろうか?・・・・ふと、そんな気がした。」(キャシャーン