■キャシャーン Sins 12生きた時間を色にしてs高橋ナツコc&d峰達也g西位輝美g補佐中村章子馬場充子井野真理恵
◇キャシャーン Sins
◇滅びを受け入れつつ、「生きた証」をこの世に残したいと切望する芸術家と、滅びを受け入れることは同じだが「絶望」を父に「嫉妬」を母として「希望のベクトル」への破壊衝動を抑えられない男達。
◇この回は、両者とも結局死ぬのだというシビアな結末。
死の充満するこの作品世界の中でも特に、絶対的な「存在の消滅」を意識しないでは居られない回。
やっぱり、ここまで徹底してこその、このシリーズですよ。面白かった。
◇芸術家は、のた打ち回って、しかし前向きにキャシャーンの中に証しを残して死んでいく。
「忘れないでくれ。・・・滅びにあらがうことは出来ない。・・・でも、誰からも忘れ去られるのは哀しすぎるよ。・・・せめて残したかったなあ、僕の色を、僕の街に。」
◆◆以下メモ◆◆
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・毎回繰り返される、アバンの狂戦士キャシャーンによるルナ殺害のシークエンスに、この回は新たな目撃者がカットイン。誰なのかしら。
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「この地には、色の数と同じだけ生きた統治者がいた。塗り替えられ一時代は終わっても・・確かにいたんだ。生きたんだなあ・・・彼らは。」(マルゴー)
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「忌々しい奴め。何故我らと共に滅びを受け入れんのだ。(・・・)貴様が居ると心が乱れるわ。・・・・やれ。」(前向きさを失わないマルゴーを忌々しく思っている男)
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「忘れないでくれ。・・・滅びにあらがうことは出来ない。・・・でも、誰からも忘れ去られるのは哀しすぎるよ。・・・せめてのこしたかったなあ、僕の色を、僕の街に。」(マルゴー)
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「ルナは自然がこの町を塗り替えることを望んだ。それは・・・滅びを受け入れろということなのか・・・・?ルナ、君はいったい・・・」(キャシャーン)
「雪が降るように、心にも記憶が降り積もる。・・でも、記憶という名の雪は溶けない。マルゴー、僕はあなたを忘れない・・・」(キャシャーン)