■シゴフミ11メザメs大河内一楼c須間雅人d長井龍雪g岩瀬智杉本功岡本真由美野村美沙子g補清水明日香吉田尚人小川浩司総g川上哲也

シゴフミ
◇八ヶ月前に終了したこのシリーズ。秀作が多く、かなり面白く見ていたのだけど、何故か最後の二話が未見でした。


◆この回は、「実体フミカ」が病床で目覚め、第二の人格である「死者フミカ」と出会う話。
かくて、フミカの二重人格は統合され、(天才肌で文芸創作のために娘を虐待してきた)父親キラメキへの憎しみを一身に引き受けた「第二人格フミカ」の感情を取り込んだ「統合人格」が誕生する。
そして、(第二人格フミカによる3年前の銃撃に次いで)父親を今度は社会的に抹殺する方向に物語は進むのでした。一体どーなるのよ。


◆目覚めた「実体フミカ」が、(経験したことがない)友人宅の一家団欒のスキヤキの食卓に戸惑う様など、(食卓のほのぼの描写ともども)佐藤竜雄監督らしい雰囲気が効いていてよかった。


◇一方、これまで付き合ってきた「第二人格フミカ」を失う恐れに震える友人達の見せ方は、若干「(人格の統合に至るための)手続き感」が強かったかも。ただし、消え去る主体の「第二人格フミカ」をあくまで寡黙に演出していてそこは良かった。