■ミチコとハッチン08黒いノイズとドープなゲームs宇治田隆史c&d板垣伸g長谷川ひとみ

ミチコとハッチン
◆この回は、自信たっぷりな保護者の言動に世間の常識とはずれたものを感じ、ひたすら恥ずかしくてその側にいたくない・・・・とゆー、私の幼少時の体験と照らし合わせても、非常に身につまされるAパートが印象的。
「ミチコ、いろんなものを壊したり、お金払わないで逃げたりするけど、あんなコトして一体どう思っているんですか!ミチコのせいで泣くヒトだっていっぱいいるんだから!」(ハッチン)
「この間だって、修理屋のおじさん、脅してたじゃないよ。・・あたしホントにイヤでした。」(ハッチン)
「もう、全てがイヤなの!あたしは!」(ハッチン)


◇ただし、私の現実では、おかしな所を指摘した時の敵の反撃が恐くて、ハッチンのように攻撃的な態度は取れなかったな。やっぱり、ハッチンのふて腐れた一方の健気さがこのシリーズの売りですね。素晴らしい。


◆ところで、主役のミチコやハッチンを始めとして、ミチコの幼なじみのアフロ女刑事、チンピラ各種の声優さんの演技がどうにも独特で、特にこの回は(ミチコ役とハッチン役のヒトを除いて全てのヒトが)物語への没入を妨げていること夥しいなあと感じてしまいました。


Wikiで調べてみたら、なんとこの作品、(これまでのシリーズを通して)キャスティングが全て俳優さんとかお笑いのヒトだった。
ワタシ的には全て知らないヒトです。・・・みなさん、それなりに知名度のある人なんでしょーか。わたしってば、徹底的に時流に乗り遅れているのようですねえ。日本の最近のドラマとか映画も少しは見た方がいいのかな?(最近は昔の日本映画とか、洋画しか見る気力が湧かないのですよう。ましてや日本ドラマなど。)


◇私は、アニメーションには声優じゃなきゃだめ!などとは、まったく拘らないのだけど、しかし、特にアフロ女刑事(坂井真紀さん)の破壊力が凄かった。冒頭の、ユーモアに裏打ちされたクールさが滲み出るはずの、画面の移り変わりの早いコミカルな状況演出を完璧にスポイルしていて、演出のヒトは草葉の陰で泣いているのではないでしょうか。


◇だけど、主役のミチコ(真木よう子さん)とハッチン(大後寿々花さん)については、素晴らしい配役です。声優専業の方の流暢さ、そつの無さには欠けるけど、その微妙な印象が、それぞれのキャラクター性と密接に結びついて絶大な効果を発揮しています。いやあ、面白いですねえ。(しかし、アフロは何とかしないと!)


◇あと、今後の展開としては、(この回で見られた)サトシやシンスケなどのチンピラ陣の演技の微妙さが心配だな。


◆◆以下メモ◆◆
「ミチコ、いろんなものを壊したり、お金払わないで逃げたりするけど、あんなコトして一体どうおもっているんですか!ミチコのせいで泣くヒトだっていっぱいいるんだから!」(ハッチン)
「この間だって、修理屋のおじさん、おどしてたじゃないよ。・・あたしホントにイヤでした。」(ハッチン)
「もう、全てがイヤなの!あたしは!」(ハッチン)


「ぶつの?なんですぐ怒るの!私の話もロクに聞かないで。」(ハッチン)