■RD 潜脳調査室09職−I/O−s藤咲淳一c&d長沼範裕g浅野恭司

◇1話遅れ。
◆もー、トシなのか、士郎正宗さんノリ全開の、造語と架空概念の過剰に溢れる、この観念的な世界を設定から理解しようとゆー気力がありません。すみません。


◇ていうか、ここで描かれる「メタリアル」という電脳空間ってあんまり魅力的に演出出来ていないですよね?
何故海として描写されるのか、その海として描写される仮想空間の中で、海をメタファーとしてヒトはいったい何をしているのか、現実の行動とどう繋がるのか、メタリアルがどのように社会インフラを支えているのか、・・・ワタシがバカなのでしょうが良くわかんないです。


◆しかし、しかしです。人間ドラマ的な側面では、このシリーズ、昔の日本映画みたいなしっとりとした結構出来がいい小品を連発しているのではないでしょうか。


◆この回で言えば、ソウタのオヤジですよ。
上司のクシマ部長を下にも置かない、部下の信任厚い仕事中毒の会社人間。クシマ部長の目の前では緊張してしまうが、自分の意見に共感してくれて嬉しそうだ。


◇そんな彼は、メタリアルのシステムダウン事件の収拾の為に、組織にトカゲのしっぽ切りのように責任をかぶせられ、信じていたクシマ部長にも棄てられる。


◇だけど、彼は、組織により軟禁され、課長という地位を奪われてもなお、自分の仕事が気になって仕方がない。そして、仕事上の先行者であるクシマ部長への尊敬の念を「犬のように」失わない。
敬い信じ続けて、「メタリアルの行き着く先について、君の考えは私と同じ考えだ」「君は私と同じ種類の人間だ。」と囁かれると、天にも舞い上がる心地になる。会社に裏切られたなんて一片たりとも考えない。


◇クシマ部長にいいように利用されていることに気がつかず、それどころかクシマ部長に認めてもらえた嬉しさの中、息子の差し入れたおにぎりを頬張り、人生の充足感をしみじみ感じる・・・・


◆ああああ、なんという高度成長期的な小市民もの!組織に利用される技術バカ。足蹴にされても、踏みつけられても、上司の善意を疑わない、そんな善良な小市民とーさん。


◇ソウタの子供の頃の何気ない想い出の挿入も照り返して、息子の差し入れたおにぎりを頬張って人生の満足をしみじみと感じているおとーさんの表情作画が実に素晴らしかったです。


◆◆以下メモ◆◆
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・ところで、ソウタ、結構年が言っているであろー、擬体?による若作りのエロ書記長の愛人という衝撃の事実。
・いったい本筋にどう絡めるとゆーのでしょうか。文芸的な話のノリとどう結合するのか楽しみです。


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・ソウタの父親好きは異常。
・しかし、クシマ部長とソウタの父の距離と、クシマ部長とソウタの距離を比べたとき、ソウタのほうがずっと人間関係が近いということに思わず涙が・・・・