■RD 潜脳調査室06ラブ・レター−if...−sむとうやすゆきc&d山本秀世g井川麗奈

◇1話遅れ。
◆「完璧なプロットの小説」に触発されて「自分の大切な人に手紙を書く」という状況が全く想像つかなくて、そんな本があればそれこそ将にSFでは・・・とか、思っちゃだめなんですね。ここは、物語を支える道具としてスルーするのが正しい。


◇この回は、この物語のように電脳化された世界にあっても、紙に印刷された物語や、手書きの手紙が、記述された情報以上の「何か」を含み、人間の心と五感を揺さぶるものであると、とても素敵なことを語っています。


◆テクノロジーを信奉し、活劇を旨とする電脳SFとしては、この静的でとても文芸的な筋立てを中心の物語に持ってくる脚本にちょっと感動した。
「ミナモが本を読んでいる」状況と彼女の感じたことが話の柱だし。


◇しかも、話としては、ハル爺と彼を思う女性との時を隔てたすれ違いの愛情の交流という落とし方をするのだけど、そこに「老い」や「人生の黄昏」を強く感じさせる演出をするものだから尚更です。面白かった。


◆◆以下メモ◆◆
「手書きの手紙の方が、書く人の思いが伝わるって言うけど、・・・それだけじゃないんだね。受け取って、読んだ人の思いまで・・分かるんだね。」(ミナモ)


・暇そうで不機嫌な図書館司書のおねえさんがヨカッタ。