■RD 潜脳調査室04欲望の環礁-inside-s藤咲淳一c&d初見浩一g高橋英樹

◆ううう、冒頭から頭でっかちに説明してくれているけど、メタリアルがなんなのか、未だ良く分からないよう。(何で海そのものなのかとか、何故そこにダイビングするという表現になるのか・・とか)
◆そのうえ、「「ハル爺の(ベタベタの!)ヒーロー物語」を、スクリーン越しに傍観してリクツを並べ立てているクシマ部長達と、ひたすらハル爺の名前を連呼する「だけ」の女の子」という物語の人物配置が、圧倒的にカタルシスを与えてくれず、肝心のヒーローたるハル爺は変身後も「上品なジジイ」にすぎず、あー、困った。
貴重なオリジナル作品なんだけど・・・。


◆◆以下メモ◆◆
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・今回の仕事の依頼人がメタリアルについて説明してくれてます。
「ご存じのとおり「メタリアル」というものは、今から40年以上も前に電子産業理科学研究所統括部長クシマ・エイイチロウ氏が、人間の記憶や意識を情報化し、観測用電脳システムとして開発された崇高なる科学の産物です。
しかし、現在。理性のタガを外し、よどんだ本能を爆発させる低俗な娯楽として市民の間でメタルと略され、定着してしまっている。
だが、風俗メタルに代表される人間の欲望の具現化こそが、技術を発展させ、一般市民の間にメタルを根付かせたといっても過言ではない。
凡庸なる市民がメタルに求めるものは、それは抑圧されたリアルからの解放であり、永遠の快楽。」


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・「ブレインダウン」とは。
「電脳から意識が消失し、昏睡状態に陥る、電離圏でも解析中の原因不明の症状です。メタルより意識をサルベージュする意外に対処法はありません。」(ホロンさん)



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・富豪が、風俗アバタープログラムと臨死体験プログラムの快楽に溺れた結果の「ブレインダウン」から救出されたあと、依頼人がクシマ部長に語りかける。
「ブレインダウン・・・記録を見る限り、あの停電を機に増え始めているとか。その原因はどこにあるのか。・・・メタルの理念にこそ、それがあると、私は思うのですが。」(今回の依頼人
「この現象は今後も増加するでしょう」(クシマ部長)
「増加する?随分と消極的な答えだ。メタルは我々の夢の産物です。」(今回の依頼人