■神霊狩/GHOST HOUND 19Negentropysー可塑性時間ー谷村大四郎c新留俊哉d筑紫大介g小谷杏子

◇3話遅れ。
◇信の母親とスナークが心中を試みたことと、都の父親が神社の石段から落ちたことから発生する物語が語られる回。


◆大神くんの母親の、「意識が30歳若返って17歳」ってのは、心中の道具に自分が母親を殺そうと持ち込んだバタフライナイフをつかわれちゃった事とあわせて、ギミック感溢れすぎでは・・・と思ってしまったが、大神くんと、「我が子を助けて太郎の姉を犠牲にした母親」との和解を描こうと思えばこのぐらい劇薬じゃないとだめなのかも。


◇かっては柔らかかった精神がいつしか硬くなり、昔の美質を失っていたのに、今、思いがけなく元の柔軟さを取り戻している・・・というモチーフはすごく良かった。結構切実。



◇また、ラストの、母親が「母親としての自分」を取り戻した様子に我知らず涙を流す大神くんのシークエンスは、なかなか良い盛り上げ所だったんじゃないでしょうか。ここを含めて全編言葉で語らない演出と脚本は相変わらずいい感じでした。


◆しかし、都が第17話の太郎の無神経な言葉「君はお姉ちゃんの生まれ変わりたい」を引きずっていると説明的に語らせてしまったのは、ちょっと失敗ではないかしら。太郎くんは、どーも上手く存在感を発揮できなないなあ。


◇太郎に、硬く微笑む都が不気味でいいかも。大神くんの母親が柔軟な精神を取り戻したのと逆のベクトルで話が進むのかしら。


◆◆以下メモ◆◆
・中島くんが大神くんに向ける、友達思いの状況とセリフが、余りに気恥ずかしすぎる・・・・。
「全部一人で抱え込むのは禁止な!」