■神霊狩/GHOST HOUND 18Holographic Paradigm-水辺の量子重力理論-s小中千昭c山田勝久d蔵本穂高g松浦仁美

◇1話遅れ。
◆あれー、なんか面白かった。
古森くんも、大神くんも、中嶋くんも、不可逆な事態の変化、起こってしまったことはもう元には戻らない、いつの間にかそんな立場に追い込まれているって雰囲気の演出が非常にうまくいっている回ではないでしょうか。
黙然と新たな地平にたちつくす三人を畳みかけて描写するAパートが特によかった。彼らがいるのは崖っぷちか、それとも新たな世界の入り口なのか!


◇あわせて、平田先生も以前の治療を口実に学究一筋であった自分を省みて、この町にいることで自分が不可逆に「変わってしまった」と感じているし、都の父も娘との関係がもう元には戻せないと思っている。
そして、町に幽霊を見るヒトもでてきました。
いよいよ、伏流水のように進んできた事態が、一挙に炸裂するのかな。楽しみ。


◆ところで、この回で、太郎と姉の誘拐の真相が、大神くんの母から語られる。思っていた以上に積極的に事件に荷担していた大神くんの母は・・・・スナークさんと一緒に心中でしょーか。ああ、貝原さんは心中がすごく似合う気がしちゃった。


◆◆以下メモ◆◆
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・自称県庁の広報誌の記者鈴木さんが、鳳センセイに差し出した名刺。
公安調査庁調査第二部」


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・謎の人物と電話する鳳センセイ。
公安調査庁が名刺出すなんて、よほどのマヌケか、・・・たぶんそうね、気を付けるわ。指紋もとられたっぽい。・・・そう、外国人登録に照会されたら・・・・」


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・鈴木さんはほんとーに、何かの調査機関のヒトでした。
「課長、ハゼキヨシの一派のことは?・・・調査対象の地域で見かけているモノですから、念のために。」(鈴木さん)
「10年くらい前にあった、君が今行っとるあたりで起こった誘拐事件。・・アレが起こる前の約一年半の期間に、西日本の広範囲で児童行方不明事件が多発しよったもんねえ・・。(・・・)一つ一つの事件はただの行方不明だからねえ。桜田門が把握したのもおそかったごたるね。・・ばってん、そん一連の事件は、あの水天町の事件の後ぴたりとのうなった。」(鈴木さんの上司の課長)
「しかし、水天町町は、犯人死亡で検挙された営利誘拐です。行方不明じゃないんじゃ?」(鈴木さん)
「うん、そこ。へんやろ。おかしいやろ」(鈴木さんの上司の課長)
「つまり、水天町の事件も本来は行方不明事件となるはずだったものが、何らかのアクシデントによって、営利誘拐に切り替わったと・・・」(鈴木さん)


「そうか・・コウジヤは、ネゴシエーターだったのかも知れない。犯行グループに交渉を持ちかけた・・・・。しかし、犯行グループは何の目的で幼児ばかりを?」(鈴木さん)
「最近、バイオの進歩で事情はかわったかもしれんが、・・・数年前までは東南アジアから結構な数がはいっとったらしかね。」(鈴木さんの上司の課長)
「それはつまり、非合法な臓器移植のドナー・・・」(鈴木さん)
「そういう外国からのルートが確立されるまえ。闇臓器ブローカーがどこからか仕入れをしていた・・・。」(鈴木さんの上司の課長)


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・「抽象界」で、スナークこと貝原さんと会話する古森太郎。
「最後に、貝原さんちでおうたとき、信のかあちゃん、すごく恐か顔ばしとったと。」(太郎)
「あの人、その時に決心していたんだな。・・・でも君が責任を感じることはない。あの人はきっかけだけを待っていたのだろう。」(スナーク)


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・大神くんの母の告白の手紙。
「最初に誘拐されたのは、信・・・あんたやったと。おかあさんは昔のツテで犯人に交渉ばもちかけたとよ。・・・・本家の娘なら、お金になるって。あんたの父さんはね、それを知ってしまったと。・・・だから、もう生きていけんと思ったと。」