■シゴフミ06サケビs大河内一楼c二瓶勇一d橋本敏一g野村美沙子富岡寛総g川上哲也

◇3話遅れ。
◆いじめを傍観していた平凡なノンポリ高校生が、自らのイジメの回避のために、いじめられていた男子学生の死の決定的な原因に荷担し、しかし、代わりにイジメの対象となる・・・・とゆーヒリヒリした話。


◇私の通っていた中学も高校もイジメは無かった気がするな。しかし、小学校ではあった。
したがって、イジメについての私の実感は、社会的な動物になる以前の、「生きものとしての人間」の残酷な弱者の排除かしら。(中学高校でイジメがあるとすれば、実際のところはどーなんだろー)


◇そんな理解なものだから、この回の結末である、「彼は社会的に死んだ。でも動物としては生きた。」とゆー、いじめられる高校生の反撃を評したフミカの言葉は、なるほどと思ってしまいました。


◆ただ、「いじめる側」が理解不能の「絶対的な悪」として描かれているところが気になったかしら。
「傍観するヒトビト」、「いじめられるヒト」の「自分可愛さ」の身も蓋も無さは実に良く描けていたけれども、イジメの対象が自殺したり、イジメの行為に死の可能性が多分に含まれていても、対象の死を恐れず、社会的な制裁も気にせず、自然体で、なおイジメ続けるとゆー精神状態の説明のつかなさは不気味というか現実性がないというか。


◇ただまあ、この回は、虐められる側の「身も蓋もない」自己保存本能に焦点を当てた話なのだから、これでいいんだろーな。面白かった。