■シゴフミ05タダイマs大河内一楼c柳沢テツヤd上田繁g倉持真吾木本茂樹梶谷光春総g川上哲也

◇3話遅れぐらい?
◆「死者からの手紙を運ぶ」フミカを狂言回しに、青春ノイローゼ的な単発エピソードでつないでいくのかと思っていたら(そしてそれを期待していたのにぃ〜)、第3話でフミカを目撃した中学の同級生が、彼女に告白してふられた思い出と彼女の凶行への疑問を胸に、彼女の消息を探る話。
いきなり物語の背骨に来てシリーズ構成的には1クールってことかしら・・・・


◇彼の同級生への聞き込みによると、フミカは父「美川キラメキ」を撃ち殺し、自らは意識不明で入院している。
入院しているフミカの病室にたどり着いた彼に、事件の捜査に深く関わったらしい彼の父は言う。
「あの事件から3年・・・一度も目をさまさない・・・」


◆一方で、世界は美しい者と醜い者の2つに分かれ、醜いモノは死んだらいいんじゃないか?などとテレビで述べる、ナルシスな詩人とゆーレアな存在をおとーさんにもってくる意表をついた展開。


◇「シゴフミ配達人」としてのフミカは、「家族は私が壊した」と述べていて、今後の青春ノイローゼ的な展開に期待感が高まるなあ。どーすんだろー、楽しみ。


◆ところで、いままでひたすら無口で無表情に描かれてきたフミカがこの回見せる、夜の町のチンピラを積極的に痛めつけたり、よってきた猫を棒でなぎ払ったりする暴力性や、同僚をツルペタと貶し翻って自分は5年後にはナイスバディとかいってしまう軽さは、設計された上での人格のブレなのだろーか。


これらは、コミカルなシーンに配置されていたので、物語の雰囲気を楽しくするための演出なのか、本質的な問題なのか、若干気になってしまいました。どうでもいいすか?


◆◆以下メモ◆◆
・フミカは「シゴフミ配達人」としては特殊らしい。「実体は眠り続け、魂は死んでいる」とゆーところに物語的なポイントがありそう。
「ねえ、フミカ。教えなさいよ。どうしてあんただけ年を取るのか。・・・配達人は死人の中から選ばれる。そして、死んだ時点の姿形を取る。・・なのにどうして?」(シゴフミ配達人の同僚)


・並行して進む老夫婦の猫ちゃんへの「シゴフミ」のエピソードは、「戻るべきところ」の話で、すこうし手あかが付きすぎているかも。とおもっちゃった。