■バンブーブレード21川添珠姫と鈴木凛s倉田英之c斉藤久d鈴木薫g山根理宏サトウミチオ

◇AパートとBパート前半、「戦隊物好き」とゆー特殊な属性を持つサブタイトルの二人が、作中のそれぞれ別のキャラに感情移入したうえで、幼くもディープな意地の張り合いをするダイアローグが実によかった。面白かった。


◇この面白さを支えているのが、作中の架空の戦隊モノ「ブレードブレーバー」の無闇なエピソードのディテールであり、映画の撮影現場の現実感だったりするんじゃないかしら。
やっぱ、物を語るには細部が大事だようと、(比べるのも対象としてヘンだか)枠組みとおおざっぱなケレンばかり考えている土曜日のロボット物の脚本のヒトに上申したいと思ってしまった。


◆しかし、(面白いけれども)「バンブーブレード」という作品としてはポイントを外していて、ああ、このままどっか倉田さんオリジナルの別世界へ連れて行かれるのかなあと若干不安になったのも事実。(これはこれですごく見たいのだけど!)


◇しかし、Bパート後半、キチンと「バンブー」の世界にもどしていく、わきまえ方や手管はさすが。


キリノとサヤのリラックスした対話(キリノがやっている刺繍の小物とか、サヤがだらしなくしてポテチを食べている様子が絶妙)で、一挙に「バンブー」の世界にもどし、さらに、前々回のミヤコのライバルの外人キャラも合わせて、「関東大会」という終盤の盛り上がりに向けて、因縁を付置していくのでした。