■機動戦士ガンダム00 18悪意の矛先s黒田洋介c&d長崎健司_キャラg大貫健一_メカg西井正典

◆トリニティ一派のパーソナリティの非道さをこれでもかと強調して、さあ、正義のソレスタが天誅を下しますよ!みたいなシンプルでストロングな展開。
カタルシスはあるが、余りにもシンプルすぎてなんというか・・・。


◇そのシンプルな展開に、一般人(しかも、主要登場人物関係者)を殺戮するエピソードを入れるのは余りにあざとすぎますよう、黒田さん。しかも主要登場人物の肉体的欠損で追い打ちをかけるとゆー。


◆それにしても、このシリーズ、「少数武装組織」対「全世界」という対立構造は相当面白いのだけど、肝心の物語や登場人物が余りに割り切りすぎて、シンプルすぎて、なんというか陰影が無く、すごく人工物っぽい。
ひいては、物語的な「地力」がないような気がして仕方がないんですよう。土壌が栄養不足なものだから、そこに育つ物語に実る果実はどーにも弱い。


◇この回はそんな陰影のないところに、無理矢理、陰影を作ろうとしているものだから、どうにもうまくない。
作り手側の作為の手つきが目立ってしまって、居心地が悪く感じてしまう私がいるのでした・・・・スミマセン。


◆ところで、一般人殺害はともかく、世界各地の軍事基地殲滅などは、元祖ソレスタこそが、本来、この役回りをやってほしかった・・・と一瞬思ったが、一応「戦争状態」のみに介入するという制限条件を設けていたっけ。


◇シリーズ構成的には、世界3大勢力からは、軍事基地攻撃をやっても不思議ではないと思われているソレスタの、本来の正義の有り様(今のところ、それが「正義の味方」的な正義に見えるから始末が悪い。)を、元祖ソレスタの行動理念と微妙にずれているトリニティ一派を投入することで、強調する方向ですね。


きっと、世界のヒトビトは元祖ソレスタとトリニティ3人組との区別がつかず、やっぱり石を投げる的展開に一票。


◆◆以下メモ◆◆
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・トリニティ3人組のガンダムの太陽炉は、元祖ソレスタのものと違って有限稼働だそうです。・・・・というか、太陽炉ってば、永久機関だったの?
「機能的には同じだが、炉心部にティディブランケットが使用されていない。・・ドライブ自体の活動時間は有限。いってみればこいつは疑似太陽炉だな・・・」(メカニックのおっさん)


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「何者かがソレスタルビーイングの技術を盗み、ガンダムを建造した・・・」(アレルヤさん)
「太陽炉の設計データはベーダの中にしか存在しないわ・・・つまり・・・」(スメラギ)
「何者かにベーダがハックされたっていうんですか?・・・そんなこと・・・(ありえない)」(クリス)



「少なくとも、組織の中に裏切り者がいるのは確定だな。」


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「ベーダ・・・本計画の生命線とも言うべき量子型演算処理システム・・・もし何者かに、そのベーダがハックされているとしたら・・・。私達はベーダ抜きで計画を実行して行かなければならない。・・・・そんなの不可能よ。」(スメラギさん)


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・トリニティ3人組は、ラグナと呼ばれるコンピュータの指令を受けている模様。


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ティエリアさんは、「ベーダ」のシステム階層奥深くに改ざんされている領域を見つける。