■俗・さよなら絶望先生02_a「まだ明け初めし前髪の」_b「ティファニーで装飾を」_c「新しくない人よ目覚めよ」s小黒祐一郎_構成東富耶子c実原登板村智幸d加藤顕g(a)実原登(b,c)古川英樹

◆第1話に続いて、この回の「どうかしている感」の横溢ぶりは、前シリーズの比じゃない。素晴らしい。
◆この回は、特にAパート。原作をキーワード的に使って、話を「どうかしている」としか思えない膨らませ方をしただけじゃなく、全編声優に意味不明の発話をさせ、字幕をつけるという荒技。


◇Cパートは、男声合唱による音的な膨らませ方と、本筋と関係なく水辺での戦争を背景にもってくる意表をついた異常な画面構成が素晴らしかった。


◆コレでテンポが悪くては目も当てられないが、絶妙の画面演出で駆け抜ける。作画的にも端正で、まさに脚本と演出と作画の力量が奇跡のように合致した回。
ただし、万人がみて面白いかは保証しないけれども。私はものすごく見応えがありました。


◆たぶん、この「見応え感」を作っている、特筆すべき要素は音楽じゃないかなあ。精神的に異常なシーンに、徐々に暗く重く盛り上げる音楽を使ったり、連続するネタシーンには、テンポが良くて軽やかで明るい音楽をつける。
どのような場合でも、軽く流れない音楽で「意味がある何かが演出されている」感を過剰に演出してます。


◇だけど、このシリーズは「意味がないのに意味がある」ので、このギャップがグッと私のココロをわしづかみにするわけです。