■機動戦士ガンダム00 13聖者の帰還s黒田洋介c&d長崎健司_キャラg大貫健一_メカg西井正典

◆めでたしめでたし!にならないのは、脚本的に節度があり、潔いと言えるかも知れないけど、薄い話の作りでこのような内戦というテーマを取り上げるのは少々苦しいなあ・・・と思ってしまいました。
箱庭のような内戦の設定と問題解決のドラマが、どーも気恥ずかしい。


◇これは、このシリーズで今まで何度も感じてきた居心地の悪さ。やはり、「現実の反映した世界」というのは、物語創作上でチャレンジャーすぎるのか。


◆思うに、超重量級のテーマに対して「断章」のように1〜2話程度で駆け足で語ってしまうのが良くないんではなかろうか。前回と今回のようなテーマであれば、本来は半年ぐらいやらないと、キャラも物語も生きてこないのではないかしら。


◇また、相性の問題もあるかも。現実の悲惨な「どうにもならなさ」を反映した世界に蠢いているのが、飽食日本の消費社会を当然のように前提とした陰影の少ない定型的なキャラクター群。
思えば、同じ水島監督による(後半は大化けした)ハガレンも、前半はそうだったので、これからの陰影の深まりに期待。


◆◆以下メモ◆◆
・砂漠でユニオンのグラハム・エーカーさんに遭遇した、普段無口なセツナくんの意外な如才なさに爆笑してしまった。私、やっぱりずれているんでしょうね。


・ワン嬢の付き人のマスク忍者風の雄姿にも、大爆笑。なんだコレ・・・。