■ウルトラセブンX03HOPELESS s福田卓郎シリーズ構成八木毅d鈴木健二

◇4話遅れ
◇ホームレスじゃなくて、ホープレスという概念が定着している未来世界をつくっちゃった製作陣に微笑み、湾岸の情景とビル群を貧乏なまでに徹底的に活用したドラマパートばかりの本編と、強引にハナシを進める省力脚本に脱力。・・・・・と思っていたらテーマ的には結構面白かった。


「地球がどうなってもいいのか?」(セブンに変身するヒト)
「そんなことより、明日の生活の方が問題だよ。・・未来なんてどうせ、真っ暗なんだ。」(助けられたホープレス)


「地球の滅亡に手を貸す人間。自らの命を売りに出す人間。・・お前はそんな連中の為に闘うのか?」(侵略兵器を何者かに頼まれて作っていた宇宙人)


「私にあの侵略兵器を頼んできたクライアントは、・・・それは人間だ。」(宇宙人)


◇たぶん、オリジナルのセブンの構造に近い1話完結脚本で、好印象。だけど、何かが物足りない。
多分、ミニチュア特撮と地球防衛組織の兵器達が足りないと思うんだ。


ところで、野蛮にアイスラッガーで切り裂く前に、星人を捕まえて、侵略兵器製造を委託した人間を割り出すのが自然な脚本というものではないのかしら。・・・・だけど、オリジナルに近いってことは、同時に古典的な脚本ってことだし、仕方がないか。