■神霊狩/GHOST HOUND 02E.M.D.R.-眼球運動による脱感作と再処理-s小中千昭c&d中村隆太郎g石井明治

◇変容した記憶、或いは夢、或いは異界を、皮膜一枚隔てた手の届かないもの、不確かな得体の知れないもの、として演出する音演出が決まっている。


画面的には「あやふやなもの」をかなりな具象で描きながら、しかし抽象的、象徴的にカンジさせるのに成功しているような気が致しました。
くっきりはっきりした可愛いらしいキャラクターデザインで、ここまで得たいの知れ無さを出すのは結構なワザじゃないのかしら。


◇しかし、この回は、東京から転校してきた嫌みな転校生が、いろいろ主人公にちょっかい出すのがとってもうっとおしいのが瑕疵かも。
そして、主人公の幼少の記憶の淵に沈む事件について、ちょっと説明しすぎな気もしちゃったなあ。


◇ところで、小中千昭さんのシリーズ構成&脚本といえば、茫然とする超絶バッドエンドのディストピアを描いた傑作TVシリーズ「テクノライズ」を私は思い出します。(記憶も薄れてきたのでもう一度みたいっ)
さて、(連想の原因がなんだか分からないのだけど)この作品、話の内容も舞台も全く違うのですが、どことなくテクノライズ風味が・・・
非常に無責任なんですが、・・・・なんだろう。音演出かな?