■銀魂79四人揃えばいろんな知恵s横手美智子c&d吉村愛g佐藤陽子

◇第25話「鍋は人生の縮図である」に匹敵する傑作回。
◆シリアス芝居を裏に放り投げて、ほぼ全編、徹底的に「洋式便器の上の宇宙」で展開されるダイアローグとモノローグの交錯のバカバカしさの素晴らしいこと!聞き応えありすぎです。夜中だとゆーのに声出して死ぬほどワラッタ。


◇いまだかって、洋式便器の上にパンツ脱いで座り込んだ大のオトナ4人の、便所紙を巡るこんなバカバカしくも清々しい対話バトルで一本作ってしまう暴挙を見たことありません。しかもこれ夕方6時の放送だよ。なんて無意味で痛快なことやってくれるんだ。一生付いていきます高松監督!みたいな連帯感を感じてしまいました。


◇しかも、ラストのオチがまた絶妙。一対一の勝負事のお約束を踏まえた上で徹底的に無意味!不覚にも意表をつかれてしまって、最大級の爆笑。
徹頭徹尾、無意味を称揚するこんな話が私は大好きなんです。超癒されましたよ。あー、わらったわらった。


◆例の如く、私は脚本がどのくらい原作準拠なのか分からないのですが(スミマセン)、横手さんの脚本担当回は、ギャグ的にヒット率がやっぱり高いのは紛れもないと思います。(「鍋は・・」も横手さんだし。)


◇ところで、銀魂は、シリーズもの的展開になると途端にギャグの底力が低下してつまんなくなり、やっぱり単発のグタグタ感とメタ感こそ銀魂だよなあ・・・と思って見ていたのですが、この柳生編は、ギャグと物語のバランスが非常にいい。


シリアスを即座にギャグに転化するバネが素晴らしく、物語即ギャグで必ずギャグに落とす手つきが絶妙。ここ数週間はずっと楽しんでいたのだけれども、その中でもこの回は、別格だなあ。あー面白かった。