■電脳コイル17最後の夏休みs磯光雄荒木洋一c福田道生磯光雄d野村和也g井上俊之

◇3話遅れ。
◆話が急展開。
キラバグを集めて異世界への扉を開こうとするイサコ。彼女の二度目だという試みが発動しようとした刹那、ハラケンのオバチャンの必死の妨害が入る。


◇そもそも、オバチャンがこんなにも必死な理由が若干気にかかるが(このモノガタリ世界の構造を揺るがす事態であれかし!)、(異界にいるとハラケンが確信している)カンナ会いたさに、オバチャンを裏切るハラケン・・・・・というところで次回。


◆ハラケンに仄かな恋心を見せるヤサコがなかなか良かったんじゃないでしょうか。(定型だけど)ドラマチックで叙情的な繰りかえしのメロディも盛り上がる。
暗い過去を忘れて一緒に楽しい夏休みを過ごそうというヤサコの言葉を肯んじて微笑んでいなし、しかし本心を隠す嘘をついたハラケンは、これは死亡フラグ?(胸押さえたりして体調も悪そうだしさ。)


◆◆以下メモ◆◆
================================
・冒頭のヤサコのナレーション
「ヒトは死んだらどうなるのか。その心がどこに行くのか。本当のことは誰もしりません。」


================================
・ヤサコが読む<キラバグ>についての掲示板の書き込み。
「キラバグという言葉が語られ始めたのは、メタバグより後だと言われてる。メタバグは大黒市でよく見られる謎の電脳物質で、どこからどのように生み出されるのかは全く確認されていない。」
「メタバグには琥珀に封じられた昆虫化石のように、時折音や文章といったデータが含まれている。それがマニアックな価値を生み、一時は高値で取引された。」
「だが、そのうち更に価値があるというメタバグの噂が広がった。それがキラバグである。」
「だが、キラバグはオカルト的な存在でもある。この電脳空間にあってはならない奇妙な物質だというのだ。」
「ある伝説は、キラバグを集めるとミチコさんが現れて何でも願い事を叶えてくれるといい、大人も含めキラバグ目当てのマニアが大黒市に殺到した時期もあった。」
「だが、結局作り話として収束し、やがて忘れ去られていった。」



「一度だけ、キラバグの使い道がネットの掲示板でまことしやかに語られたことがあった。」
「キラバグは本来、ある隔離された空間に接続するプログラムであり、それを集めて起動することにより、あっちとの通路を開くのだ。」



================================
・ヤサコと話す遠い目のハラケン。
「意識だけ電脳空間に行ってしまって、肉体と切り離されてしまったら、どんな感じなんだろう・・・意識は残っているから、痛みとか苦しみとか、気持ちはずっと残り続けているのかも知れない。・・・もし、苦しみとか悲しい気持ちとか、そういうものが、その原因を作ったヒトが埋め合わせて癒してあげない限り、永遠に消えないとしたら・・・」


================================
・(キラバグを集めて異世界への通路を開こうとする)イサコの意図を見抜いて止めようとするオバチャン。
「この3ブロックを二時間封鎖しろ。・・ああ、責任は私が取る。・・・イサコ。私が止めてあげる。・・・あなたのやろうとしていることは間違いよ。」


================================
・やっぱり、メガバアは、かなり主要な役割が振られているみたい。
「まさか、(イサコの)暗号のルーツが、メガバアのメタタグと同じとはな。・・・天沢勇子、お前は一体何者なんだ。」


================================
・イサコ、キラバグを十分集めきって・・・
「これで臨界だ!(・・・)あとちょっと、・・あとちょっとで通路が開く・・・」


「集めた・・・・今度こそ、一年前の様なことにはならない。」


================================
・成功を目前にしていたのに、オバチャンの介入により顔色をなくすイサコ。
「・・まずい。このままではコントロール系の暗号が破損してしまう。あのサッチーを止めなければまたコントロール出来ない場所に(通路が)開いてしまう。・・・去年のあのときのように・・・」(イサコ)


・ハラケンは、サッチーの「命令プロセス」へのアクセスコードと引き替えの取引を持ちかける。
「天沢勇子。・・・君と取引したい。」(ハラケン)


「お前の・・・お前の条件はなんだ?」(イサコ)
「僕を、・・・僕をあっちへ連れて行ってくれ。」(ハラケン)